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ブランコ

数千万円するマンションと数百万の古民家(庭付納屋付)。ふたつは同じ町内にあるが、後者は車が入らず、再建築不可。当然後者を選ぶ人もいる。数百万かけて修理すればかなり贅沢な空間ができる。住まい手が自分で工事するのが理想との考えを共有し、私はその手助け。急ぐ必要はない。住みながら、行きつ戻りつ、空いた時間にゆっくりと。暗くホコリだらけの納屋をゲストハウスにする。壁を一部壊して開口部に。2階の床も半分壊して吹き抜けに。光と風が入るようになりました。床の材料は安価な足場板。材料を届けて工事の手ほどきをし、進捗を待ちます。そして次の工事に。プロと同じようにできるはずはありません。限られた材料と、限られた腕と、限られた道具と、限られた時間と。みんなそれぞれおかれている状況は違う訳で、その中でなんとか自分なりの方法を見つけて行くことが大事です。無い物ねだりはしないこと。完成を求めず、家をつくるプロセスを楽しむこと。帰り際「ブランコができそうだね」と、奥さんのことば。トラックから荷締め用のロープを引っ張り出して2本に切断、吹き抜け上部の2階屋根の丸太梁からぶら下げて、余った材をに穴をあけてロープを通して結んでできあがり。ロープが長いので触れ幅が大きく、結構楽しい。

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丸テーブル

2年半使った楕円テーブルは気に入ってくれた人がいたので、あげた。食卓がないとやはり困る。今度は丸テーブルを作った。ナラの板を2枚はぎ合わせて一枚にし、丸に加工。脚は1辺4㎝の鉄のLアングルと9㎜の丸棒を溶接。直径110㎝、高さ67㎝。家族4人で、毎日がサミットのような雰囲気。

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幸明館竣工、落成式、平和とみんな仲良くの違い

 4月8日(土)15時から「幸明館」落成式が行われた。今回の建物は収蔵庫とアトリエ、ギャラリーを兼ねた平屋の建物と二階建ての住宅2棟からなる。いずれも25坪に満たない小さな建物だが、墨付け刻みから始まって、土を塗って乾かしてまた塗って、家具を作り付けて、と、着工から完成まで1年半を要した。「やっと、家が建ち始める。しかし、これがまた延々と、宇宙空間にもつながるかのような時間の流れ方だった。」ということばで表現されたが、いかにも、この間に身近でいくつの建物が着工され竣工を迎えただろう。「新築なら1年に1棟」と言っているが、今回普段以上に時間がかかったのは、今回の仕事が設計士との共同作業であったことにつきる。家づくりに対する姿勢、価値観、重きを置く場所の違いなど、幾度となく衝突し、その度に工事は止まり、双方共に精神的苦痛を余儀なくされた。具体的に言えば、大工は「木に従う」べく、材料に忠実でありたいと思い、過度な負担を強いるようなことはできるだけ避けたいと思う。しかし設計士はまず意匠ありきで、木や土の性質に関してはどちらかというと二の次。大工は「それはできない(すべきでない)」といい、設計士は「それでは美しくない」という。それをきいて、半分腹を立てながら何か良い方法はないか模索する。それを1年半繰り返した。

 4/9付朝日新聞「折々のことば」が、ふっと胸に落ちた。 以下、そのまま引用。
平和な世の中は、みんなものすごく口論しているんです。・・・関わりたくない人や見たくないものが、みーんな表に出てきます。 阿藤智恵   平和と「みんな仲良く」とは違うと劇作家は言う、みんな仲良くにこにこしている時は、その陰で必ず誰かが泣いている、平和な時はいろんな問題がぼこぼこ噴き出すから、意見や立場の対立が生まれるが、でも相手が生きていることは絶対否定しないのだと、ライターの石井ゆかりに語った。昨日と同じ石井の「選んだ理由。」から。  

生きている限り、人と交わる限り、意見の対立は避けられない。言論の自由とは、自分と正反対の意見を言う人の権利を守るということ。空気を読むとか、忖度とか、教育勅語とか、今の世が進みつつある方向は「みんな仲良く」北朝鮮。

昨日から始まった新しい現場は築20年Sハウスの改築仕事、ビニールクロス、石膏ボードの壊しから。

4月8日(土)〜16日(日)まで宏樹庵と幸明館で、宏二郎展「円に佇む」を開いています。足をお運びください。

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水勾配

竣工間際です。外構で落下防止の柵を作りましたが、バラして再度作りなおしました。軒が長いので直接雨はかからないのですが、風が吹けば雨がかかります。上面を平に作ってしまったため水を溜めてしまった訳です。水に濡れるのは仕方がない。しかし水が切れるようにしておかなければならない。この鉄則をすっかり忘れていました。反省です。

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現場片付けで思うこと

左官工事が終わった。今回の新築で使った土は、いずれも2t車で、荒壁土5台、中塗り土5台、砂3台分。自分の2tトラックの荷台にブルーシートを敷いて、スコップで積み上げ、荷台満載の土を、次の現場の大島まで運ぶ。ここ10年で家づくりの環境がガラリと変った。市場にはほとんど人工乾燥された木材しか出回らず、数少ない町の製材屋も高齢化。土壁の材料を供給する泥コン屋はひとつ消え、またひとつ消え。風前の灯。替え刃の鋸が主流になり、近場の鋸の目立て屋も体調思わしくなく休業状態。手刻みに欠かせない込み栓角のみ等の電動工具も廃盤。プレカット率は間違いなく9割以上。10年後、いや5年後に自分がどういう状況あるのか見通せないが、自分のスタイルををくずして仕事を続けるつもりは、今のところない。 伝統だから残さなくてはいけないなどとは思わない。受け手の積極的意識のない継承は、単に自分の時代が過ぎ去り消えてゆく事に対するノスタルジアに過ぎない。伝統の担い手自身が伝統の継承を訴える事に、保身的な自己満足的な違和感を感じ、気持ちが悪い。

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