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三代目

前の日と比べて10度違うのではないかと思うほど急に寒くなった。外での仕事は日が射して風さえなければ半袖で平気なくらいだが、いったん太陽が雲に隠れてそれに風も加われば、「もう木枯らしか」と思うほどだ。服を着たり脱いだり忙しい。風が気持ちのよい秋は短い。さらに体感温度が10度違うのではないかというのは我が家の連れ合い。寒暖の差が激しいこの時期、窓の開け閉めは双方の感覚が合わなくて閉口する。

朝の室温が20度前後に下がった10月初旬から少しずつストーブに火を入れはじめた。薪ストーブを使いはじめて3年目だが早くも3代目。最初はホームセンターで見つけた3000円のブリキ製の時計型ストーブからはじまった。灯油が急に値上がりを始めた頃で、「薪なら仕事の廃材を燃やせばいい」と考えたのだった。家の都合上、煙突の横引きが極端に長く、ストーブ自体の性能も悪くて、ススがたまりやすいなどの問題もあったが、灯油ストーブにはないその暖かさに驚いた。ただ、火持ちが悪く一瞬で熱くなりすぐに燃え尽きてしまう。まだ仕事で使えるかもしれない材木まで燃料にしたように記憶している。全くの本末転倒。2代目は通販で購入した中国製の安物。数万円という値段とこれまでの径105ミリの煙突がそのまま使えるからと選んだもの。鋳物製でそれなりに満足していたが、問題は2週間に1度という煙突掃除の煩わしさだった。煙突がつまると室内に煙が逆流して霧の中の様な状態になり暖をとるどころの話ではなくなる。「煙突を改善せんといかんな」と考えながらも、ストーブ自体はこのまま使い続けるつもりだった。そして3代目。8月に衝動買いした。お客さんとの打ち合わせのあと、時間が空いたので、たまたまその近くの薪ストーブ屋に足を踏み入れた。店員と話をしていると、「このストーブはもう生産中止になってしまって、うちではこの現品限りです」と聞いてその場で購入を決め、そのままトラックの荷台に載せて持ち帰った。衝動買いというにはあまりに高価だったが、座卓を納品したためにたまたま持ち合わせていたそれに見合うお金がちょうど懐にはあった。あまりにお膳立てされた状況に「一期一会」を実感して連れ合いにも理解を求めたら、意外にもすんなりとOKのサインが出た。夏の間放置していた3代目、これで最後だろうと覚悟を決めて、さらに大金をはたいてそれに合う径150ミリの二重煙突を新しく購入してセットした。感想は、出力が強い。火持ちがよい。燃費が良い。薪の消費量はグンと減るだろう。

古い家の改修仕事を続けていると廃材は見る間にたまってゆく。40センチ程度の長さに切りそろえて薪にしてためておく。役所からみれば改造仕事で出た廃木材はまぎれもなく産業廃棄物で、それをトラックに乗せて運ぶ際は<産業廃棄物収集運搬車>のステッカーを貼らねばならないことになっている。貼らずに問いただされた際には「いえ、これは燃料です」とこたえることにしている。

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トライアンドエラー

我が家の薪ストーブ。煙の排出が思わしくなく、ストーブ本体の隙間や煙突の継ぎ目からモクモクと、部屋の中で人間が燻されはじめた。いつもすすが一番良くたまる室内部の煙突を5本掃除したがいっこうに良くなる気配はない。朝夕はまだ寒く、「どーにかせー」という連れ合いの視線に耐えかねて思い腰を上げて外部の煙突の最上部4本を取り外して掃除をすることにした。3年?が経過した安物のステンレス製のシングル煙突は継ぎ目から漏れ出たタールが幾重にも筋を作り、茶褐色に変色している。外見は少々汚くともうちはあまり気にしないのだが内部は外見以上にひどい状態だった。真っ黒なタールが内部にこびりつき煙道を狭くしている。極めつけは上から3番目、上部からはがれ落ちてきたタールが途中で止まってしっかりと煙道を塞いでいる。

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近所のホームセンターで新しいものを4本購入して取り替え火をつけると、薪ストーブは何事もなかったかのように調子よく木を燃やしはじめた。

こそげ落としたタールが下の写真。石炭や石油由来のコールタールは発がん性があるとされるが、こうした木タールはフィンランドではそれが持つ殺菌作用から万能薬とされているらしい。これは後からわかったことで、早々にドラム缶に入れて鉋屑と一緒に燃やしてしまった。もう3年後のために使い道でも考えておくか。

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さて、ここからが本題。今回の一件で考えたことが2点。「老廃物や廃熱がうまく排出されなくなると生物は死ぬ」ということが一つ目。こうして「ローテクの器具で試行錯誤を行うことは意味がある」ということが二つ目。
一つ目、車は排気ガスが詰まればエンジンは止まるし、ラジエーターの冷却機能が壊れて廃熱がうまく排出されなくなるとエンジンは焼き付いて止まってしまう。人間も腎臓の機能が低下したりして毒素が体外にうまく排出できなくなると死ぬし、熱中症で体内に熱がこもって逃げ場がなくなっても死んでしまう。現政権は二酸化炭素削減のため2030年までに少なくとも14基を新増設すると打ち出した。(ニュース) 半永久的に生物を死に追いやる放射性廃棄物は現在日本国内にすでに数万本。これらの適当な処理方法は日本に原発が導入された1960年代から50年を経過した現在も未だ見つかっていない。しょうがないから地中深くに埋めてしまえという宣伝をニューモという公の機関が金と有名人を使って盛んに宣伝しているが、まさに「臭いものにふた」をするという愚策。廃物を処理する方法がないということは結局死を意味する。
二つ目。通常、薪ストーブを住宅に設置する場合、燃焼効率の良い薪ストーブと性能の良い二重煙突を道いる場合が多い。それらを用いれば2週間に一度の煙突掃除は1年で一度になるし、上記のように煙突にタールがこびりつくこともほとんどないようだ。本体と煙突工事をあわせて数十万円の出費である程度の性能は保証される。しかし、掃除をマメにやってやったりと、多少の労力と汚れを気にしなければ数万円でかまわない。うちは当然後者だが、皆にこれを勧める訳では決してない。だが、性能の悪い機械や器具を使うとそのものの原理がよくわかる。当然よく故障もするし日常のメンテナンスは欠かせないが、今回の一件でストーブの構造はまじまじと観察できたし、弱点もある程度理解できた。手入れを怠るとどのようなことがおこるのかどれほど危険なのかもひととおり体験できたといえる。薪ストーブを取り付けたいと相談を受けることが最近多くなったが、こうしたことを自ら実感した上で話ができることはやはりプラスだし、なにより嬉しい。性能の良いものもだけしか触ったことがなければこうした経験はまず得られない。エラーを避けて成功体験しかないものはやはり弱い。どうやれば悪くなるのかがわからなければどうやれば良くなるのかもわからない。話は再度原発について。槌田敦氏は「科学とはトライアンドエラーの繰り返しで発展する。トライアンドエラーができない’原発はもはや科学ではない(エラーがおこるとその被害が大きすぎて最初からトライできない)」という趣旨のことを言っていたが、まさにその通りと思う。お台場に原発を


木材の顛末

大工です。

床を解体して出た木材。大引に根太、床板。表面的には形状をとどめているが、切ってみると腐朽菌とおぼしきものに浸食されて、切り口はすが入った状態。体重をかけるともろくも簡単に折れてしまう。木も骨粗鬆症のような状態になるんですね。こうなると、築80年を経てもはや寿命。40センチ程度に切りそろえて我が家の燃料にします。釘はついたままですが、構わずそのまま薪ストーブに放り込みます。釘は灰と一緒に回収します。

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薪ストーブは今や我が家にとって欠かせない存在になっていますが、燃料となる薪はそのほとんどがこうした建築廃材、すなわち、現場で出た木っ端や、家の一部としての役目を終えた材料です。材種は杉やヒノキ、マツなどの針葉樹。火持ちが悪くてススがたまりやすく、薪ストーブの燃料としてはあまり勧められないとされるものたちですが、気にせず使っています。日常の生活において大工としての仕事をまわしてゆく中で自然とできたサイクルです。現在、古くなって解体される家はほとんどが重機であっという間に壊されトラックにつまれて処理業者の元に運ばれて工場でチップにされます。100年近く人の生活の場として使われた家も瞬く間にゴミに替わってしまい、いろいろな思いが錯綜する住み手や作り手の感情とは裏腹に、その作業に感傷は存在しません。家を手で一本一本ばらしノコ長さを切りそろえて薪として使うまでにはかなりの手間暇が必要ですが、できるだけこうして労力を使って、自分の手で、昔の大工が建てた家をほどいて薪にして火にくべて荼毘に付したいとおもいます。

自分が手がけた家が、いつ廃材として処分されるのかわかりませんが、できることなら重機で一気にぺちゃんこにされるのではなく、同じ「大工」に手を掛けて最期を看取ってもらいたい。ミンチでチップにされたくない。同じように薪として一本一本時間をかけて燃やして、未来の日々の生活を暖めてほしい。

こんなことを考えながら、今朝起きて薪に火をつけました。


接着剤で固めた合板はさすがに薪ストーブでは燃やしたくないので処分場行き。たまに出るカシやナラや桜といった広葉樹は火持ちがよく、我が家では高級品。ハレの日(火)にとっておきます。(蛇足)

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寒い

天井がすっぽりなくなったら、朝晩の寒さが一段と厳しくなりました。。当然ですね。

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あちこちにある換気口の穴から明るい日差しが見えます(涙)
さむい。。


私の大ブーイングでやっと薪ストーブの登場となりました。

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あたたかい。

じんわりと心地いいあたたかさです♪


冬支度

大工です。

半年ほどほったらかしていた丸太。
長さ4m直径30センチ程度の丸太が6本。
サクラが2本、カシが1本、ナラが1本、不明が2本。
涼しくなってきたので重い腰を上げる。

半分の2mに切ってトラックに載せて、自宅に運ぶ。
自宅に着いたらここからは手作業。
1本の重さは100キロ以上。1本ずつロープをかけて荷台から引きずり下ろす。
チェンソーで40センチの長さに玉切り。
刃が切れないと息が切れる。
途中ヤスリを出してきて目立て。
急がば回れ。

デスクワークが続く中、少しずつ薪割り。
丸太のままほっておいたから乾きがいまいち。
この冬にはまだ使えないかもしれない。
あとのまつり。

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