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完成見学会のおしらせ

昨年7月に着工した「土壁の家」が竣工しましたのでお知らせします。
つきましては、3月21日(金・祝)に完成見学会を開きますので、興味のある方はぜひお越し下さい。(下の画像をクリックすると拡大されます。)

3.11の震災と今も続く原発災害が、少しは経済至上の生き方を見直すきっかけになるのではと願っていましたが、時が経つにつれてその淡い期待は無惨に打ち砕かれました。福島の原発事故に全く解決の糸口が見えないまま、他の原発を再稼働しようとする政治家、彼らを支持するひとたちにそれは象徴されています。私の掲げる「木の家をつくる〜土に還る家づくり」というのは、裏を返せば「反原発の家づくり」ということも意味します。

構造材に原木から仕入れて自然乾燥させた地元山口の杉、一部古民家の古材を梁に使った、大工による手刻みの家です。柱・梁等の構造材、屋根裏はすべて表し、壁には合板や石膏ボード等の新建材を一切使わず、竹を編んで土を塗っています。これは、とりもなおさず今の家づくりのあり方に対する、私の、大工としての疑問からはじまっています。

住宅メーカーによる工業化住宅の普及と呼応するかのように木造住宅界でもプレカットが普及し、千年以上脈々と続いてきた木造住宅の技術が、今途絶えようとしています。こうした時代にあって、今回私に家づくりを依頼してくれた施主のMさんに、この場を借りて敬意と感謝の意を表したいと思います。私事、こうして10年ぶりの新築工事を、うちの若い大工二人と一緒にかかわれたことは、何にも代え難い喜びであり、これからの希望です。

松村邸広告案最終

3件のコメント

[C774] 素敵でした

とてもいい感じでした。これからもがんばってください!!
  • 2014-03-27
  • 投稿者 :
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[C775] 感じ入りました

いただいた資料類 今朝 全て読み終わったところです。手作りの木の家に拘る背景がよくわかりました。つまるところ、地球環境を見据えた自然に優しい工法こそ、日本古来の伝統建築技術に見出される ということでしょうね。安く早く見栄えよく・・といった今風価値観を、原点に戻って先人の知恵を見つめ直す必要性を感じます。私事ながら、母方の純和風家屋が、いとも簡単に養子さんの手で今風建築に建て替えられてしまったことに対し、未だ無念に思っている私にとって、この資料は貴重な保存版になります。また機会があれば、是非拝見させてください。
  • 2014-03-29
  • 投稿者 : 岩太郎
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  • 編集

[C776]

ありがとうございます。またご案内させていただきます。

岩太郎さん
資料を熟読いただきありがとうございます。私なりに考える本当の幸せは、素材の良さを最大限に引き出す事にあるように思います。木は木として、土は土として。土に還る素材である事は大前提ですが。今後ともよろしくお願いします。
  • 2014-03-29
  • 投稿者 :
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