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足場板でつくるテーブル

「テーブルが作りたい」との声があり、セルフビルダーのためのテーブルを考えた。丸ノコとインパクトドライバーがあれば作れる。材料は足場板4枚。ホームセンターで買える。1枚3000円として材料費は12000円。組み立てはすべてビス止め。できあがりの寸法はW1800*D800*H700。これらの寸法はすべて自由に変更可能。

ラフな図面と木取り図を書いて渡すと、数日後にできあがったテーブルの写真が送られてきた。2日間かけて作ったそうだが、プレーナーを通した材で作っているので、写真で見る限りなかなかの出来栄え。

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後日、仕事の合間を見て自分たちでも実際に作ってみた。木取りから組み立て、完成までちょうど1時間。気になっていた強度も十分確保されていて安心した。

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こちらは随分とラフな感じだが、アウトドア用として使うのであればカンナがけは必ずしも必要ないだろう。不要になればビスを外せば15分もあればバラバラに解体できる。何でもお金を出して買えば良いという世界に少しでも抗いたい。そういう意思のある人たちの力になりたいと思う。図面と製作工程をHPで公開するので、これならと思った方は自作してみてほしい。

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終の作業場(14)北棟

北と南に2階屋を2棟つくり、そこを平屋で結ぶ計画。南棟が仕上がり北棟を建てる。左右対称の同じ形。全く同じものを2棟続けて建てるということは今までに経験がない。そこからくると思われる安心感、緊張感のなさ、気の緩みからか、道具忘れ金物数量間違いに始まり、ほぞの伸ばし忘れ、寸法間違いなどのミスを連発。良かれと思って事前に筋交いやコミ栓を打っておいたら今度は遊びがなくて入らないという裏目が出る。集まってもらった仲間たちに醜態をさらけ出し、不要な手間もかけてしまった。

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終の作業場(13)建具

木製建具は高価なものとされているが、それは程度問題。断熱性、気密性は重視しないと割り切れば、大工が安く作れる。窓の大きさも施工性の面から3種類に統一し、建物一棟52枚分の建具を一気に作っておく。材は杉、ヒノキ、米ヒバ、米松、古材の地松と色々でミックス。今回は「カンナ仕上げもいらないし、急がないから時間の空いた時に」とO君に加工をお願いしていた。ガラスは懇意の廃品回収業者に頼んで、タダ同然で譲ってもらう。柄や寸法は選べないのでガラスありきのパッチワークの窓ができあがる。ゴミ同然の材料が生き返るのは何より気持ちがいい。建物3方が塞がり雨風が凌げ。続きの作業はこれで大分楽になる。

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終の作業場(12)外壁

木の表面にカンナをかけると水を弾き、腐りにくなるということが一般的に言われている。木材に水分が長時間滞留するとカビや腐食の原因になる。しかしすべての材にカンナがけする必要はない。通常屋根の下にあり、雨に濡れる恐れがない材までカンナをかけるのは時間と労力の無駄と言える。外壁は雨にさらされるから、カンナをかけてやった方が良いと普通は考えるだろう。しかし、木は常時湿気た状態でいない限り腐ることはない。

長さ3m厚み12㎜幅90㎜の杉のラス板を原板のまま縦張りする。できるだけ軒を長く伸ばし、雨にあたる量を極力減らせばカンナがけは不要ではないか?という実験。数百枚の板を自動カンナに通す手間と時間と電気の節約、膨大な量のカンナ屑も出さずに済む。結果的に木の厚みも最大限に生かせる。表面の綺麗さにどれほど意味があるのか?そこにかける手間と効果の検証がなされた例を私は知らない。それが趣味の世界の話にとどまるのであるのなら私はカンナをかけない方を選ぶ。

木に似せたアルミ資材、合板の上に木目プリント、突き板合板、これらはすべて上っ面の見栄え第一主義の産物。大切なのは中身とそのボリュームだろう。アルミならアルミ、合板なら合板という顔のままでいることを選択しない限り、本質が何かを忘れてしまう。

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