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基礎の補強
築50数年の家の改修工事。工事を始めてみると、シロアリによる食害、布基礎の割れなど、様々な問題が明らかになる。その都度対処方針を決めながら工事を進めて行くので、なかなか思うように進まない。10数年前に一度リフォーム工事済み。その際に地盤沈下のために6センチ程度傾いてしまっていた床を平らに貼り直してある。が、現在は1.5センチ程度床の傾きがあり、これは、工事後のこの10年の間に生じたのものと思われる。化粧モルタルで表面が隠れていたので外部から基礎の割れは発見できなかったが、床下に潜ってみると最大3センチ幅の割れを発見した。基礎が完全に折れてしまっている。昭和40年代、基礎はまだ無筋の時代。この現場には車が入らない。軽トラも入れない。当然生コン車も入らないので、通常の打ち増しによる基礎補強工事も難しい。
いろいろ調べて、繊維シートによる補強工事を採用した。引っ張りに強い繊維シートをエポキシ樹脂で基礎コンクリート表面に接着固定するというもの。施工会社は少なく、材料を購入して自ら施工することになった。
以下、工事の記録。
まず、基礎表面の化粧モルタルを剥がす。基礎本体に貼り付けなければ意味がないので当然必要な作業。犬走りも含めて、ベースまで剥がす。付着の強いところはなかなかうまくはがれない。通常は基礎内部の1面だけの施工が多いらしいが、今回は内外両面施工する。

ベースの下は空洞になっている。基礎下の土がなくなり建物の重さを支えきれなくなり、基礎が折れたと推測。

専用のパテで表面の凹凸をなくす。繊維シートの付着をよくするため。そしてさらにプライマーを塗る。そして接着剤の下塗り。

繊維シートを貼り付ける。恐ろしく高価。50mで13万円。1mあたり2600円。他の接着剤なども高価。

繊維シートの上から、さらに接着剤の上塗り。

外部は化粧モルタルでの保護が必要なので、接着剤が乾かないうちに、表面に砂をまぶし、モルタルが付着しやすいように。

慣れない有機溶剤の匂い。狭い場所での作業に、二人ともラリりそうになる。
50m分の材料代、合計284,680円。
いろいろ調べて、繊維シートによる補強工事を採用した。引っ張りに強い繊維シートをエポキシ樹脂で基礎コンクリート表面に接着固定するというもの。施工会社は少なく、材料を購入して自ら施工することになった。
以下、工事の記録。
まず、基礎表面の化粧モルタルを剥がす。基礎本体に貼り付けなければ意味がないので当然必要な作業。犬走りも含めて、ベースまで剥がす。付着の強いところはなかなかうまくはがれない。通常は基礎内部の1面だけの施工が多いらしいが、今回は内外両面施工する。

ベースの下は空洞になっている。基礎下の土がなくなり建物の重さを支えきれなくなり、基礎が折れたと推測。

専用のパテで表面の凹凸をなくす。繊維シートの付着をよくするため。そしてさらにプライマーを塗る。そして接着剤の下塗り。

繊維シートを貼り付ける。恐ろしく高価。50mで13万円。1mあたり2600円。他の接着剤なども高価。

繊維シートの上から、さらに接着剤の上塗り。

外部は化粧モルタルでの保護が必要なので、接着剤が乾かないうちに、表面に砂をまぶし、モルタルが付着しやすいように。

慣れない有機溶剤の匂い。狭い場所での作業に、二人ともラリりそうになる。
50m分の材料代、合計284,680円。
終の作業場(4)計画
整地が終了し、敷地を測量する。ほぼ平坦地なので、敷地を単純に30個の三角形に分割して全ての辺長を測る。三角形の3辺の長さがわかれば敷地の図面がかける。ヘロンの公式にあてはめれば面積もわかる。幅およそ15m、長さ95m程の細長い土地。
大工作業で一番しんどい作業は木ごしらえ。原木丸太から四角くくあるいは板に製材し、野積で天然乾燥した材を四角四面の決められた寸法にする作業。木は乾燥中に割れ、ねじれ、反る。それをほぼ完全な直方体にするため、まず直角2面カンナで2面の平面と直角を出し、それが終われば自動カンナに通して残りの2面を削り、一定寸法に仕上げる。機械で1回に削れる寸法には限度があり、数回の加工が必要。幅15センチ高さ30センチ長さ6mの杉の桁であれば1本100キロ以上。30本の桁を4面加工するには最低でも100回の人力での移動が必要になる。木ごしらえの作業は、自ら材を調達して仕事をする限り避けて通ることはできない。けれども何とかしてそこでの負担を減らしたい。これが新作業場建築にあたっての第一課題となる。
フォークリフトで機械の間近まで材を運び、機械にかける。反対側に出た材をフォークリフトで運び出す。そうすれば人力部分は材を機械に入れる部分と取り出す部分のみになる。二人で材を抱えて移動させる必要は無くなる。6mの材をフォークリフトで入れるためには4間(7.272m)の開口部が必要、出す時も同様。そうすると横に長い作業場になる。細長い敷地に横長の建物。少しイメージが湧いてきた。

大工作業で一番しんどい作業は木ごしらえ。原木丸太から四角くくあるいは板に製材し、野積で天然乾燥した材を四角四面の決められた寸法にする作業。木は乾燥中に割れ、ねじれ、反る。それをほぼ完全な直方体にするため、まず直角2面カンナで2面の平面と直角を出し、それが終われば自動カンナに通して残りの2面を削り、一定寸法に仕上げる。機械で1回に削れる寸法には限度があり、数回の加工が必要。幅15センチ高さ30センチ長さ6mの杉の桁であれば1本100キロ以上。30本の桁を4面加工するには最低でも100回の人力での移動が必要になる。木ごしらえの作業は、自ら材を調達して仕事をする限り避けて通ることはできない。けれども何とかしてそこでの負担を減らしたい。これが新作業場建築にあたっての第一課題となる。
フォークリフトで機械の間近まで材を運び、機械にかける。反対側に出た材をフォークリフトで運び出す。そうすれば人力部分は材を機械に入れる部分と取り出す部分のみになる。二人で材を抱えて移動させる必要は無くなる。6mの材をフォークリフトで入れるためには4間(7.272m)の開口部が必要、出す時も同様。そうすると横に長い作業場になる。細長い敷地に横長の建物。少しイメージが湧いてきた。
