木の家をつくる～土に還る家づくり～

新年早々の仕事は、住んでいる集落の公会堂の天井の張替え。築40年、2.5間*3間の広間に貼られている天井は化粧ベニア板。経年劣化でブヨブヨになって波打っている。その厚み4㎜のベニヤにビスで止まっていた蛍光灯が、皆が集まっている時に外れて落ちかかった。太い下地に止めずに薄いベニヤに照明器具を止めていたことに問題があるのと皆さんに説明したのだが、「天井自体も寿命だから、この際やりかえよう」との声が上がり、請け負うことになった次第。20軒ほどの古い集落、こんな時のために一軒あたり月々1000円ほどの積立金があるのでそこから工事費は出る。過疎地の集落の御多分に洩れず、50代の私が一番の若手、平均年齢は70代、80代90代の方々も何人もおられる。年金で生活している方々からの積立金を使わせていただくわけで、工事費はできるだけ安く。　

　何年ぶり、いや何十年ぶりかに石膏ボードを天井に貼った。9年めになるK君にとっては、初めての仕事。　彼は何を思ったか。