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ツリーハウス2

母屋が建つ敷地から先は斜面になっていて、その下にある小道まではおよそ7m。
その中腹に楠は生えている。
敷地から1m程度の高さにデッキの高さを設定すれば、角材でスロープ作って簡単にアプローチできる。
かたや小道を眼下にみれば高さ8mの舞台。そんなイメージを描いた。
母屋側からの浮遊感は乏しいけれど、材料自体を高い場所まで吊りあげる必要はなく、作業的にはだいぶラクになる。
と言っても樹上8m。慣れない作業に足場は必須と考え、試行錯誤しながら下の小道から斜面に沿って、楠を取り囲むように足場を掛けた。

当然車が入る場所ではなく、すべて材料は離れた場所から人力で運ぶことになる。
しばらくは体力勝負だな。
新緑が眩しく、汗も心地良い別世界だけれど、
米軍戦闘機の爆音が静寂をぶち壊す。
日本は植民地。心の中まで。

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ツリーハウス1

ツリーハウスを依頼されたのは、もう2年以上前、いや3年?4年前?
「俺の前々からの夢なんだ」「全部任すから」と言われて引き受けたものの、
作る場所、大きさ、用途、全てが漠然としていて、おまけに普通の家を作るのとは勝手が違う。
生きた木にできるだけ負担をかけぬよう、なおかつ安全にそして長持ちするように。
与えられた課題は多い。

ツリーハウスに関する本を片っ端から買うが、肝心な技術論はほとんど書かれていない。
先に木がありきで、毎回ベストな方法は変わるだろうから、それはある意味仕方がない。

依頼者は歳をとる。当然私も歳をとる。
そろそろタイムリミット、重い腰を上げた。

母屋のはずれに生える、一抱え以上もある楠に目をつけた。
邪魔になる草を刈り、そこらじゅうにはびこる竹を切ると、
ようやく楠の全貌が目の前に現れた。

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原木市

4月3日原木市。
製材士さんの車に同乗し、6時出発、8時到着。
広大な敷地に1000m3以上の丸太が並ぶ。
各自品定めして9時30分競り開始。2時間半にわたって競りが続いた。
これが毎月3回。
その規模の大きさに、日本が森の国であることを実感する。

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木で出来ることは木でやりたい。

「木の家ネット」の取材を受けました。→記事

Appendix

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