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自分も大工ですが。
「伝統構法をユネスコ無形文化遺産に!」という運動が、学者から全国の大工たちを含めたところで展開されている。しかし、私もいくばくかの当事者でありながら、この動きにずっと違和感を抱いている。
なぜ自分が大工になったのかということと照らし合わせて、今このことを考えている。
私は伝統構法の担い手ではなく、
あくまでも市井の一大工でありたいと思う。
このことは自分にとってかなり重要な事柄であると思うので、この違和感の原因を、時間をかけて掘り下げて行きたいと思う。
なぜ自分が大工になったのかということと照らし合わせて、今このことを考えている。
私は伝統構法の担い手ではなく、
あくまでも市井の一大工でありたいと思う。
このことは自分にとってかなり重要な事柄であると思うので、この違和感の原因を、時間をかけて掘り下げて行きたいと思う。
長崎へ
前期試験で不合格となった長男坊、後期試験でなんとか合格。長崎に行くことになり、下宿先選びから引っ越しまで慌ただしい10日間を過ごした。坂の街だけあって、アパートは崖の上に建つ。木造の二階建てながら、バルコニーからの眺めは地上8階の高さ。道路から、幅1mの階段とスロープを延々と登る。引っ越し荷物の搬入時、肝心の本人はオリエンテーションとやらで不在、かみさんと二人で息を切らしながら何往復しただろう。家電製品は業者さんが運んできてくれたのだが、その有り難さが身に沁みた。入学式後、かみさんと二人、ダンボールの山に埋もれながら、帰路についた。 20時帰宅、空になった机を見て様々な感情が去来した。自分が家を出た時、親はどう感じていたのだろう。もう父に尋ねることはできないが、母には尋ねてみたい。

