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根継ぎ

どの高さでどうやって継ぐか悩むところです。当初1mの高さで金輪継ぎで根継ぎするつもりでしたが、方針転換。ここはもともとあった足固めの穴を利用してこのように継ぎました。かなりの鉛直荷重がかかります。材は10年寝かせていたケヤキです。

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家を揚げる

今までかつて2度曵き屋(家を揚げて移動させる)をやりましたが、その道のプロに頼みました。今回は曳くことはなく揚げるだけです。古屋の修理にはジャッキアップはつきものなので、その技術を身につけてハードルを低くしておきたい。そして工事費用も安く抑えたい。なので自分でやることにしました。手持ちの建築ジャッキ8個と車のスクラップ屋をめぐってかき集めた油圧ジャッキ12個そしてM16のボルト数十本、杉の梁10本。そして1m程度の角材100本程度。柱に梁を抱かせてボルトで締め上げ、それにジャッキをかけて揚げます。古家は柱ごとに石に乗っかっているだけなので、100年以上経って沈下したり柱が腐ったり、かなりひどい状態です。10センチ以上下がってる柱もありますが、家は倒れないものです。

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地組2

数日おいて、もうひとつの地組。こちらも変形の登り梁構造で、棟木が登り梁の上に乗っかります。下に地棟も束も柱もありません。

無事終わり、これで二人とも少し安心して床につくことができるでしょう。

私は今回の墨付けと刻みには、完全ノータッチです。

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地組1

梁間3m桁行21mの細長い平屋の建物。普通なら桁に3mの梁を投げかけて、真ん中に束を立てて、その上に棟木をのせるのだけれども、今回はドーム型の内部空間を作りたい、梁は見せたくない、ということで、どういう構造にして瓦屋根の荷重を支えるか。金物やボルトを使えば解決は早いのですが、今回は、木組みだけでどこまでできるのか挑戦です。5枚の檜の板を組んで登り梁のような、トラスのような構造の屋根を考えました。3尺(909㎜〕ピッチで合計26組。屋根の固定荷重が1㎡あたり90㎏、短期荷重を考えると1㎡当たり190㎏。その重さ見合いの材木を屋根荷重と見立てて、どのくらいの強度があるかの実験しました。前例がない組み方なので、確認作業は不可欠です。大工としての今までの経験と勘をたよりに考えたことが実際に正しいのか。短期荷重での棟の下がりは3㎜程度に納まり、ひと安心です。

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うららかな春の日に

大島久賀にある築110年の民家です。最初に相談を受けてから一年半が経ち、ようやく工事着工となりました。施主さんは日曜大工が趣味、工事もできる範囲で自分でやりたいという話に「やりましょう。手助けします」と即答しました。雨漏りはするし、柱も腐ってゆかはぶかぶか。事前に家財道具だけ片付けてもらっておいて、床の解体から工事を開始。まず、家をジャッキアップすることからはじめます。

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