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かんなくずの行方

新築工事の話がほぼまとまり、木ごしらえに入る。土台、柱、梁それぞれ数十本ずつ。少し大きめの寸法に製材して在庫しておいたものを、曲がりやねじれをとりながらプレーナーに通して正角にしてゆく。その際にでるかんな屑は集塵機で倉庫の2階にたまるようにしてある。容量は約6㎥、1トン袋6つ分。これが3回転はしただろうか。かんなくずの扱いは産業廃棄物。都会ではお金を払って処理していると聞く。もっとも、巷では、最近は4面加工された定寸の材料を直接材木屋から買うことがほとんどで、こういった木ごしらえの作業自体がほとんど消えてしまっている。重い材料を抱えて1週間続く作業はかなり過酷で無理はない。適寸のものがたまたまなく、たまに材木屋から定寸のものを購入することがあるが、加工する必要なくそのまま現場に持ち込める手軽さには大きく食指を動かされる。
かんなくずは以前、有効利用を図るため袋につめて断熱材として使ったこともあったが、現在、隣町の畜産農家の方に毎回引き取ってもらっている。牛舎の床に敷き詰めて牛の寝床に。いずれ糞尿と混ざり堆肥となる。「新しいのに変えてやると、牛も気持ち良さそうにしている」ときくと、こちらも嬉しくなる。

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施主は私

柳井市街から車で15分、海が見える山の中腹に建つ古い民家を譲り受けました。20年以上も主人がおらず、一部屋根が崩れていて、部屋の中は獣の糞だらけ。休日を利用しながら、草刈り、庭木の剪定、家財道具の整理から少しずつ初めてゆきます。

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10年経過

幅105㎜、厚45㎜の杉のウッドデッキ、10年経って1/3程が腐り、新しいものと取り替えた。塗装はしない。雨ざらしの木材はいずれ腐る。腐れば良い。腐るということは他の生物の肥やしとなって土に還るということ。腐った古材は乾かして薪ストーブの薪に。こうしてゴミを出さず自己消費できることが木の良さのひとつ。腐らない、燃やせない人工木材は役目を終えたら、いずれ埋め立てるしかないゴミになる。

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