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山に入る

雪がちらほら舞う中、山師の人たちと山に入った。ここは家から車でほんの10分程のところ。6mの長さの通し柱用の木をを30本伐ってもらうためだ。渡り顎で組む家の場合、通常は梁勝ちとなって、通し柱は使わないのだが、今回は特殊な事情から通し柱を多用する。本来ならば冬のうちに伐れば良かったのだが、明確になったのが今なので仕方が無い。急遽お願いしたのが今回の状況。立木はまっすぐに立っているように見えるけれど、いざ6mの直材を取ろうとするとなかなか難しい。それにしても、50年生程の木が倒されてゆく様を見ながら、木の価格の低さに申し訳なさを抱く。

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しばしお休み

自分で丸太から買い付けて、製材所で挽いてもらい、材料をストックしながら自然乾燥させる。仕事がくればその中から必要な材料を取り出して使う。独立して15年、そんな仕事のスタイルが何とかでき上がったように思う。山には木がたくさんあるのに、いざ建築材料として探すと、人工乾燥材もしくはずぶ生材しか手に入らないという現実。仕方なしに自分で手当てしはじめた結果が今の私の状況だ。最初は簡単な小屋で間に合っていたけれど、年を追うごとに増え続け、いつの間にか敷地一杯になってしまった。木との出会いは一期一会。そう思ってついつい買いすぎてしまう。市に顔を出さなければほしくなる事も無い。出会いが無いのは寂しいけれど、今年の仕入は、涙をのんで中止。

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天井板

木に節があるのは当たり前、そう考えて、今まで無地の板をはることはあまりなかった。

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自宅用に栗の木の箸を12膳分新調した。箸は濡れては乾きの繰り返し。端材をカンナで削るだけで塗装もしないのでなかなか過酷な使用条件。今まで杉、檜、ケヤキ、桜などいろんな材でつくってきたが、栗が一番長持ちしている。栗は水に強いと言われるのは頷ける。使用を繰り返しているうちに何本かは反って使いづらくなる。自然淘汰されて何本残るか。

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