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瓦割り

と言っても、もちろん空手ではない。屋根をつくるにあたって、瓦を縦何列横何列並べると、一枚あたりの大きさが縦○○㎜横○○㎜だから、屋根の流れは○○㎜、横は○○㎜と、ちょうど良い寸法になるように、屋根の大きさを決定すること。瓦は土からつくる焼き物なので製造過程で必ず1割ほど収縮する。昔の家を解体すると、瓦の寸法の誤差が非常に大きい事がわかる。場合によっては数センチの差がある。それに加えてねじれや厚みの違いが加わって、一枚一枚の形状が異なる瓦を雨をもらせないように葺くのはやはり卓越した技術という事になる。微妙な加減で調整しながら瓦を並べてゆくには、どうしても下に土が必要だったのだ、と、今では理解している。瓦屋さんに今の瓦の精度をたずねると誤差は±2㎜程度というから驚く。といっても横に50枚並ぶと最大100㎜の誤差が出るわけで、実際のところはやはり並べてみるまでわからない。今回は14mで25㎜ほど伸びたので、左右それぞれ12.5㎜ずつ伸ばして葺いてもらった。敷地や建物の形状からどうしても瓦割りがうまく行かない場合は調整瓦というものがあって、現場に併せて切り詰めて使うようになっている。実際、調整瓦を使わなくてすむ現場というのはほとんど無いらしい。とはいっても、やはり定寸の瓦だけで葺きあがったほうがやはり早くてきれいである。「甍の波と雲の波」というが、この瓦には和瓦のような波がなく、全くの平板。当初、雨漏りの心配が払拭できなかった。かなりの実績があるらしいが、少し冒険。

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