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大黒柱

天井や壁、床などを剝がしてみると、構造上の問題がいろいろと明らかになってくる。現在の木造と違って、昔の民家にはほとんど壁がない。地震力に対しては貫、足固め、差鴨居などで抵抗することになるが、柱の四方からそれらが刺さってくると柱の欠損が大きくなる。二階部分を撤去して軽くなったとはいえ、急遽補強する事に。本来の大黒柱部分の柱12センチ角に20センチ角の柱を被せて構造補強。信州伊那から来た杢人大工の助けも借りて。

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襖(ふすま)

襖の下地の袋紙。「明治四十二年四月四日日曜日大阪朝日新聞」 紙が貴重品だった事がわかります。古い襖の中からは、新聞、借用書、帳簿など色々なもの幾重にも重なり合って出てきます。襖は中が中空になっているので、今のペアガラスのようなもの。ガラスのようにさほど熱を伝えないし、調湿作用もある。なかなかの優れものじゃないか。

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瓦割り

と言っても、もちろん空手ではない。屋根をつくるにあたって、瓦を縦何列横何列並べると、一枚あたりの大きさが縦○○㎜横○○㎜だから、屋根の流れは○○㎜、横は○○㎜と、ちょうど良い寸法になるように、屋根の大きさを決定すること。瓦は土からつくる焼き物なので製造過程で必ず1割ほど収縮する。昔の家を解体すると、瓦の寸法の誤差が非常に大きい事がわかる。場合によっては数センチの差がある。それに加えてねじれや厚みの違いが加わって、一枚一枚の形状が異なる瓦を雨をもらせないように葺くのはやはり卓越した技術という事になる。微妙な加減で調整しながら瓦を並べてゆくには、どうしても下に土が必要だったのだ、と、今では理解している。瓦屋さんに今の瓦の精度をたずねると誤差は±2㎜程度というから驚く。といっても横に50枚並ぶと最大100㎜の誤差が出るわけで、実際のところはやはり並べてみるまでわからない。今回は14mで25㎜ほど伸びたので、左右それぞれ12.5㎜ずつ伸ばして葺いてもらった。敷地や建物の形状からどうしても瓦割りがうまく行かない場合は調整瓦というものがあって、現場に併せて切り詰めて使うようになっている。実際、調整瓦を使わなくてすむ現場というのはほとんど無いらしい。とはいっても、やはり定寸の瓦だけで葺きあがったほうがやはり早くてきれいである。「甍の波と雲の波」というが、この瓦には和瓦のような波がなく、全くの平板。当初、雨漏りの心配が払拭できなかった。かなりの実績があるらしいが、少し冒険。

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