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リヤカー

前の解体で錆びたスポークが何本も折れて使用不能になっていた。自転車屋から新しいスポークを取り寄せて、自ら組んで新しくした。その後、岩国豪雨災害で知り合いの大工さんからリヤカーの出動要請、そしてこのたびの解体現場、とフル稼働。現場に居合わせた女性がそのリヤカーを見てひとこと、
「かっこいいですね」
と、思っても見なかった反応。

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今年3棟目の

解体が始まった。物件は高台にあり、アプローチは1m幅の小径のみなので三たび人力解体となる。まず周囲の草刈りから。それが終われば内部の家財道具を全て分別して処分場に運び、足場をかける。ここからは棟上げと逆の順序をたどりながらひとつひとつ解いてゆく。解体現場は危険がいっぱい。今年の一棟目、二棟目ともに柱や梁が腐っていたりシロアリにやられていたりで、注意力を最大限に働かせないと落下事故につながりかねなかった。大事には至らなかったが、作業中ひやりとした事も何度かあった。今回も一部屋根が落ちていて屋根の上を自由に歩く事ができず、足場を確保しながらの作業になる。こういった作業の危険予知は経験がモノを言う。皆で、特に若い衆と意識を共有することが大切だ。

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塗装は最小限に

木に現れる年輪、節、色合い、腐れ、傷。それらは全てその木がこれまで生きてきた証。不必要に過度な塗装はそれらを覆い隠し、プラスチックのようなその肌触りは、それが木という生き物であったという事を頭の片隅に追いやってしまう。たまたま譲り受けていたウレタン塗装された栃の木の座卓、全ての塗装を削り落としてテーブルに。荏油で拭いて、椅子4脚と共に軽バンに積み込んで、彼は明日京都に。

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椅子をつくる

若い衆が友人からダイニングテーブルと椅子をつくってほしいと頼まれ、相談を受けた。
テーブルはともかく、椅子は大工にとってはなかなかの難問だ。日常使いの椅子は強度と軽さが両立して備わっていなくてはならない。一般的に家具に使われるのは密度の高い広葉樹だが、大工が建築仕事で使うのは杉や檜などの軽い針葉樹が主。あまり扱い慣れていない広葉樹を使って家具作家のまねをするのか、それとも大工は大工なりの道を探すのか。家具づくりに関する本を何冊も読みあさった結論は、我々にゼロから椅子をデザインする能力はないという事、そして大工なりの椅子を普段使う木で背伸びせずつくろうという事。
この際、この機会に便乗させてもらって3人で椅子づくりの勉強をする事にした。「いつか時間ができた時に」というのは、私事、ほとんど実現可能性がないことを経験済みだ。何事もまずはまねる事から。思想や素材が一番近いと感じたのが『KAKIのウッドワーキング』という本にあったダイニングチェア。細かい寸法図も載っていたので、手元にある杉、檜、松などのいろんな材種でつくってみる事にした。同じデザインであっても材種が違うと、見た目の印象、肌触りが異なり、それそれが別の椅子に見える。4脚つくって少しずつ座面の高さや背もたれの位置などを変えてみて3人で座り心地を確かめた。材の厚み、寸法、角度など、1センチいじくるだけで座り心地が明らかに変わってゆくのが面白い。マイナーチェンジを繰り返し、一週間がかりで椅子が一脚でき上がった。総合的に判断して、結局やはり材料は杉に戻った。杉ならば普段の仕事で余った端材でいつでもつくる事ができる。強度第一だとどうしても個々の材は太くなり、デザインも直線的になる。できるだけ野暮ったくならないように少しづつ切り詰めて、とりあえずこれが今の我々の完成型。試作品は若い衆がそれぞれ1脚づつ持ち帰り、我が家の事務所に3脚残っている。

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