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来場御礼

 去る21日の完成見学会、当日は晴れ間に突風と雨が混ざるおかしな空模様でしたが、徒歩にもかかわらず多数のご来場を頂きました。ありがとうございました。
 平屋かと思いきや中に入ると二階建てだった事に驚かれる方が数多くおられましたが、これは当初からの狙いでした。床面積は1階20坪、2階8坪の合計28坪。ワンルームに近いかたちの間取りは、実際よりも広く見えたようです。皆さんからはおおむね好評をいただきましたが、何点かご指摘も頂きました。居住性の面から数字を取り上げれば現代の高気密高断熱の家にはかなわない部分もありますが、今回の家は「木に始まり木に終わる」という、大工の、ひとつの試みです。大工塾、杢人の会で長い間お世話になっている丹呉明恭さんは「木に従う」と表現しました。木の長所も短所もすべて受け入れた上でその可能性を探る事、「木に従う」ことをとことん突き詰めて考えてゆく事が、今のエネルギー多消費型社会、使い捨て社会を見直す事につながり、本当の豊かさとは何かを考える一つの手段になると考えています。今回の家が何らかのメッセージを発し、皆さんの日常に少しでも足跡を残す事ができたとすれば、大工としてこれに勝る喜びはありません。

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完成見学会のおしらせ

昨年7月に着工した「土壁の家」が竣工しましたのでお知らせします。
つきましては、3月21日(金・祝)に完成見学会を開きますので、興味のある方はぜひお越し下さい。(下の画像をクリックすると拡大されます。)

3.11の震災と今も続く原発災害が、少しは経済至上の生き方を見直すきっかけになるのではと願っていましたが、時が経つにつれてその淡い期待は無惨に打ち砕かれました。福島の原発事故に全く解決の糸口が見えないまま、他の原発を再稼働しようとする政治家、彼らを支持するひとたちにそれは象徴されています。私の掲げる「木の家をつくる〜土に還る家づくり」というのは、裏を返せば「反原発の家づくり」ということも意味します。

構造材に原木から仕入れて自然乾燥させた地元山口の杉、一部古民家の古材を梁に使った、大工による手刻みの家です。柱・梁等の構造材、屋根裏はすべて表し、壁には合板や石膏ボード等の新建材を一切使わず、竹を編んで土を塗っています。これは、とりもなおさず今の家づくりのあり方に対する、私の、大工としての疑問からはじまっています。

住宅メーカーによる工業化住宅の普及と呼応するかのように木造住宅界でもプレカットが普及し、千年以上脈々と続いてきた木造住宅の技術が、今途絶えようとしています。こうした時代にあって、今回私に家づくりを依頼してくれた施主のMさんに、この場を借りて敬意と感謝の意を表したいと思います。私事、こうして10年ぶりの新築工事を、うちの若い大工二人と一緒にかかわれたことは、何にも代え難い喜びであり、これからの希望です。

松村邸広告案最終

家具づくり

作り付けの家具が何個かあります。杉、檜、松といった針葉樹ばかりではなく、広葉樹も使うので違った面白さがあります。下駄箱、洗面台、食器棚、食品庫などなど。引っ越しの日取りも決まったので、残業が続きます。もう一息。

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