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栃の座卓納品
薪の調達
東西を山に挟まれた我が家は10時過ぎないと日が当たらず、朝のうちはまだ火が恋しい。薪ストーブの稼働期間は10月半ばから4月下旬までおよそ7ヶ月。室内の温度計が20℃を下回ると、寒がりのかみさんは火をくべはじめる。ここ温暖な瀬戸内にあっても、一年の半分以上を薪ストーブのお世話になっている。日々の仕事で端材は出るけれども、杉や檜は着火性は良いが火持ちは悪く、すぐ燃え尽きてしまう。毎年の薪の調達は、大工であるうちにとっても大きな問題。一年間の薪の使用量は約壁12㎡分、約40㎝の長さの薪の木口をこっちに向けて3m×4m。これを多いと見るか少ないと見るか。
製材士さんから「家の裏山の木を伐採している」と聞いて、これ幸いと貰いにいった。彼を連れて車で30分。1.5m〜2m程度に伐られた大小の丸太を人力で、2t車満載で2台分。家の裏庭は薪の山。大量の薪を前にかみさんは笑顔だが、これからの玉伐り、薪割りはわしの仕事だ。図面引きや見積等のデスクワークの息抜きに、少しずつ、梅雨までに。はたしてこれで何年分?

製材士さんから「家の裏山の木を伐採している」と聞いて、これ幸いと貰いにいった。彼を連れて車で30分。1.5m〜2m程度に伐られた大小の丸太を人力で、2t車満載で2台分。家の裏庭は薪の山。大量の薪を前にかみさんは笑顔だが、これからの玉伐り、薪割りはわしの仕事だ。図面引きや見積等のデスクワークの息抜きに、少しずつ、梅雨までに。はたしてこれで何年分?

久しぶりの鉋かけ
初のセールス
普段、どなたかから依頼があってそれにこたえるかたちで仕事をしている。間が悪ければこれまで数ヶ月仕事なしのときもあったし、逆に2年待ってもらうときもある。いわゆる営業活動というものをほとんどしていないのだが、それでも独立して十数年、何とかやってきて今の現状がある。見ず知らずの不特定多数の人に向けて自分を売り込むことばを私は未だに持たない。
ヒノキ風呂の改修工事からお世話になっている方の家に出入りしはじめて4年が経つ。およそ十数年前に古民家を再生させた(私ではない)その家は、やはり現代の家とは違う魅力を持っていた。しかし、何とも言えない違和感を感じたのも事実で、その原因は居間に置かれていた座卓だった。家具屋で購入したと思われる大量生産された黒塗りのピカピカした一卓は、100年以上の年数を重ねてきたその空間には奇異に映った。別件で先日伺った折、ふと座卓のことに話が及び、「実は、今度山口の一枚板を扱う家具屋に行ってみようとおもっていたんだ」と言われるので、「この家に似合いそうないい木があるのですが、今度見てもらえませんか?」と持ちかけた。後日、1年以上前に平面を出し、吸い付き残を入れておいた栃の木を引っ張り出してきて、トラックで運び、部屋に入れて、実際に見てもらった。幸い気に入ってもらえて、即決。座卓として使っていただけることになった。住まい手のライフスタイル、感性、考え方がそこそこ分かり、自信もってこちらから提案できるまでに4年の月日がかかったわけだ。
作業場に持ち帰って、長台鉋で再度平面出し。

ヒノキ風呂の改修工事からお世話になっている方の家に出入りしはじめて4年が経つ。およそ十数年前に古民家を再生させた(私ではない)その家は、やはり現代の家とは違う魅力を持っていた。しかし、何とも言えない違和感を感じたのも事実で、その原因は居間に置かれていた座卓だった。家具屋で購入したと思われる大量生産された黒塗りのピカピカした一卓は、100年以上の年数を重ねてきたその空間には奇異に映った。別件で先日伺った折、ふと座卓のことに話が及び、「実は、今度山口の一枚板を扱う家具屋に行ってみようとおもっていたんだ」と言われるので、「この家に似合いそうないい木があるのですが、今度見てもらえませんか?」と持ちかけた。後日、1年以上前に平面を出し、吸い付き残を入れておいた栃の木を引っ張り出してきて、トラックで運び、部屋に入れて、実際に見てもらった。幸い気に入ってもらえて、即決。座卓として使っていただけることになった。住まい手のライフスタイル、感性、考え方がそこそこ分かり、自信もってこちらから提案できるまでに4年の月日がかかったわけだ。
作業場に持ち帰って、長台鉋で再度平面出し。

ミズメザクラ
森林組合から買った「ザツ」の製材。いつもお世話になっている製材所のTさんから4.5t車を借りて事前に運んでおいた。といっても普通の製材機にはかからない大きさなので別の製材所にはこんだのだけれども。多謝。それでもかからない部分はチェンソーでカット。最大幅130センチ、厚さ6センチのミズメザクラの板が10枚ほどとれた。目立った腐れや虫食いもなく、淡いピンク色のきれいな木だ。年に数回の広葉樹の製材はとても良い刺激になる。この木は一旦サクラとして売りに出され、ある人の手に渡ったのだが、購入後、「これはサクラじゃない」といって返品され、その後1年間野ざらしで放置されていたもの。木肌からすればだれもがサクラと判断するだろうが、やはりそうだったわけ。何を思って返品したのか。「サクラじゃない」と言うのは方便で、他にのっぴきならない事情でもあったのか。いすれにせよ、この結果を目にすれば、ほぞを噛むだろう。あとは桟積み乾燥時の手入れを怠らないこと。












日差しを浴びながら
冬の間に仕入れた丸太は、暖かくなる前に皮を剥いておかないと、トロの部分を木喰い虫にやられてしまう。そろそろタイムリミット。外作業にはもってこいの季節になりましたが、そろそろ草刈りもやらないと…。腰が重い。



