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日が短くなりました。

山間の現場は3時のお茶を済ますと、もう、少しずつ暗くなってゆきます。気温も下がってきます。家路につく頃、帰り道はもう真っ暗。幅員ぎりぎりの道、脱輪せぬようくれぐれも注意。

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中塗り壁

塗りたての中塗り壁。
美しい。

土壁は水を含んでいる。木もそうだ。
水があるから生きれるのだ。

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パブリックコメント

「住宅の断熱性能をあげなさい」
「省エネ機器(冷暖房、給湯など)を使いなさい」
この2点を義務化しようとする「改正省エネ法」が法制化される動き。「あたらしく省エネ機器をたくさん買って、省エネ住宅をたくさん建てて、国内需要を盛り上げましょう!省エネよりも産業振興が一番大事なのです!」と、はっきり言ったらどうだ。

以下の意見を国土交通省宛、パブリックコメントとして送りました。

〔項目:第2 1 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準 について〕
建物の外皮性能を上げることが義務づけられることで、土壁造りの家が建てられなくことを危惧する。外皮性能は劣っていても、土壁造りの家はそれ自体が極めて低エネルギーの建物であり、またさらに、機械にたよるエネルギーを過度に使用せずにすむライフスタイルを指向するものである。この点において、土壁の家は法の趣旨に反するものではない。土壁づくりの家の適用除外を求める。

〔項目:第2 2 一次エネルギー消費量に関する基準 について〕
エネルギー多消費型の都市生活が基準となっていて、本来であれば機械設備を必要としない建築主に対しても機械設備の設置が義務づけられてしまう。クーラーは体に合わない、風呂は薪で焚く、給湯も瞬間湯沸器で十分、暖房はこたつが好き、自然換気が一番、という生活が認められなくなる。一年中人工空調設備の整った中で暮らしなさいと国が強制することは、生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利の侵害に当たり、憲法違反である。

面白い本を読みました。藤村靖之著「愉しい非電化」より(以下抜粋)
「「人間にとって理想的な室温や湿度をいかにして保つか?」。これは、空気調和衛生工学の50年来の命題でした。空調技術者が知恵の限りを尽くして実現に努力した結果、機械は進歩し、ボタン一つで「いつも一定」のコントロールしてくれるようになり、人間は何もしなくなりました。 私も以前は「理想的な室温や湿度」を信奉していました。温度・湿度を一定に保った部屋では、その温度・湿度を好む微生物(カビやダニ)だけが異常繁殖して、いったん異常になると、異常が異常を呼んで、おぞましい状態になることを、自身で行った2年間にわたる実態調査研究で気がつくまでのことです。 温度、湿度、酸素濃度、イオン濃度などを「いつも一定」に保つことは、微生物バランスを崩すばかりでなく、体の免疫抵抗力を弱めることもわかってきました。一定ではなくて「ほどほど変化する」のが健康にも発育にも良かったのです。「高気密・高断熱の家に全自動エアコン」は、どうやら「理想の家」ではなかったようです。」

今回の法改正をすすめる村上周三氏は、断熱・気密住宅では疾病罹患率が低下し、健康維持増進効果があると言っているが、はたして本当にそうなのか。

手元にあるものをつかって

セルフビルドのお手伝いその後。施主に作業場に来てもらって、使われなくなってとっておいた建具の中から雪見障子を4枚選ぶ。高さが1900㎜と少し大きい。吹き抜けに面する部分に天井から並べて下に小壁。知らない人が転落せぬよう。通常は開口部にあわせて建具をつくるけれども、今回は手元にある建具にあわせて開口部を設定。冬は近い。施主さんが風邪を引かぬよう、少し工事のピッチを上げないと。

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杉と白熱灯と

日が短くなり、夕方はどうしても照明が必要になる。現場では200Wの白熱灯を愛用している。杉の木には白熱灯の照明がよく似合う。政府は白熱灯の生産中止を要請し、電力消費量の少ないLED照明などへの移行をすすめているが、これも新たな需要の掘り起こしが本当の目的。ハイテク化されたエコカー、エコ住宅と同じ流れである。エコ(ロジー)の名を借りたエコ(ノミー)。決してエネルギー多消費型社会からの決別を意味しない。店頭からいつ白熱灯が消えるのかと心配していたけれども、幸い未だ無くならず。抵抗はつづく。

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