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ピクチャーウインド

天窓は常に雨漏りのリスクがつきまといますが、家から空が見えるのは気持ちがよいものです。

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セルフビルドのお手伝い

学生時代の友人からHPを通じて連絡があったのがおよそ1年前。「中古の家を買ったのでリフォームの相談にのってほしい」とのこと。生まれ育った場所から遠く離れ、ここ山口に居を構えた自分の近辺に、旧来の友が家を買ったというのは少し驚きだった。彼の暮らしむきからワンルーム化と吹き抜けを提案。「できることはじぶんでやりたい」との申し出を快諾して工事がはじまった。主に木工事部分だけを請け負い、既存部分の壊しや断熱工事、電気工事、左官工事は彼の仕事。平日は勤めながら休日に工事、彼の進捗状況に合わせて平日に我々が大工工事に入る。半年が過ぎてよううやく2階の天井と床が貼れた状態。冬までに吹き抜けをつくって薪ストーブを設置するのが当面の目標。

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下地の美しさ

 解体した土に水とわらを混ぜて寝かせておいた土、左官屋さんの手で再び壁に。その様子を、手を止めてしばし眺める。あっという間に壁ができてゆくその手際の良さ、ずっと見ていても飽きない。
 ビニールクロスに飽きたのか、石膏ボード下地に直接仕上げ材を塗る仕事も良く見かけるようになったが、こうして土が7,8センチの厚さで塗られてゆくのを見ていると、とてもそれを同じ左官仕事と呼ぶ訳にはゆかない。表面を取り繕っただけのただのまねごとだ。仕上がってしまえば素人さんには違いはわからない。なんだ、大工が無垢の木を捨てて木目調の新建材に鞍替えしたのと同じじゃないか。一皮むけば中身の無さを露呈する。
 下地の状態で美しくないものに魅力はない。

 年齢を感じさせない動きに感心させられながらも、行く末の決して明るくはない職人の未来。現役のうちに、いま教わっておかねばならないことがたくさんある。

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古材と杉板と天窓と

落ち着かない空間ーファーストフード店、オフィスビル、土足禁止の車内。新建材の家。早々に逃げ出したくなります。つるつるしたもの、光るもの、明るすぎるもの、きれいすぎるもの、のっぺらぼうで無表情なものが苦手。この感覚が大工になってから養われたものなのかどうかはわかりません。新建材の家に住むことも、建てることももはや生理的に難しいようです。すすぼこりにまみれながら古い家をつついているのが性に合います。

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