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減築、その後。

11月24日から始めた工事、ちょうどひと月後の12月24日、足場がとれた。
ほとんどが人力の2馬力での解体、運んだ解体材の量は2トントラックで14台、しめて16トン分。そのうち土は地にかえしてやり、木材は短くきって薪として活用する。それでも残りの10トンは産廃処分場行き。

わざわざお金をかけて家を小さくするという行為に対し、周囲は「?」という感じ。
工事はここからが本番。平屋となった1階部分の改築にむけて、しばらくの間、充電です。

<減築前>
DSCF0246.jpg

<減築後>
DSCF1591.jpg


減築

子供の成長は早いもので、家の住人も20年経てば夫婦ふたりだけとなる。ともすればそれから暮らす年数の方がながい。部屋数は少なくて良いし、歳をとれば2階に上がるのもおっくうになる。もう大きい家は要らないというのが本音ではないだろうか。「台風や地震で家が揺れる」という相談を受けたので、いろいろと検討して「二階を撤去して平屋にしましょう」と提案した。○○トンの重量が減り、なおかつ風を受ける面積も減るために、耐震性能は格段に向上する。老後にあわせて一階の改築をすることも容易になる。

住みながらの工事となるため、天気だけが心配。台風シーズンが終わった11月下旬から工事開始。重機は使わずにすべて手壊し。大工二人でこつこつと解体してゆく。棟上げならぬ棟下げの時はクレーンとさらに大工二人の応援を頼んだ。当日は天候が悪く、夕方少し降られはしたものの大事には至らず屋根がまとまり、ほっと胸をなでおろした。岡山という遠方にもかかわらず二つ返事で山口から応援に駆けつけてくれる仲間は、本当にありがたい。互いに迷惑をかけ合うことのできる関係こそ生きてゆく上で必要なものだと実感する。一般的に「人様に迷惑をかけてはいけない」とよく言われるが、それはうそだ。ひとに頼ることのできない人生、頼られることのない人生の何とつまらなく寂しいことか。


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改築という仕事

「杢人の会」の12月のコラムを担当しました。

 「改築という仕事」


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