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不揃いの美しさ

妙な技術が発達して、そのものを見ただけでは本物の木かそれとも貼りものかそれともプリントものかわからないものが多い。高度に印刷された木目は、五感をフルに働かさなければプロでもだまされてしまう、それほどだ。しかし時間の流れの中でそれらは必ず万人の前にボロをさらけ出す。だましの技術。そういわれて嫌な顔をするならば、正々堂々と合板は合板の顔をしていればよい。偽りのないぶん、その方がよほどすがすがしい。
最近、無節よりも節のある木が好まれるという話をよく耳にする。このことを幾分都合よく解釈すれば、表面だけを無節の木目で飾ったまがい物はもう要らない、という意思表示のようにも受け取れる。クローンのようにコピーされたものが整然と並んでいる美しさには、ある意味もううんざり、辟易しているのではないか。

雨漏りの修理のために訪れた、戦後間もない頃に建てられたという住宅の瓦。60年以上が経つが、いまだ現役だ。焼き上がりによって色、艶、大きさ、反り具合など、一つとして同じものはない。雨から家を守るという瓦本来の役目からすれば、個体差によって重ね部分に隙間が空くことは技術的には未熟で、欠点であることに疑いはない。しかし、屋根に登ったとたん目の前に広がるその不揃いの美しさに魅せられた。物資乏しい時代にあって何千枚という瓦を手で焼いて作った様子を頭に思い描くと、先人のその意思と労力とに驚嘆させられ、昨今の、安易に表面だけを取り繕った家に対する嫌悪感を今更ながらに再認識すると同時に、自堕落な我が処世にも少し恥じ入りたくなるようなそんな心持ちだ。


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足場からの眺め

山間部の現場から一転、海が望める現場に。木の葉のように見える船が旅愁をさそう。

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腐らないから悪い

 少なくなったとはいっても、今でもたまに、土壁で新築している家を見かけることはある。地元のひとが地元の大工に頼んでつくってもらうような家だ。「おっ」と足(車)を止めて見入るのだが、気になるのは使われる縄。土壁の下地として竹を縄で編んでゆくのだが、大抵は白いビニールひもだ。「腐らないから良い」ということなのかもしれないが、「腐らないから悪い」。築30年の家の改築で土壁を解体したが、案の定ビニールひもだ。時間をかけて一本一本取り除くのだが、昔ながらのワラ縄なら分別の必要はない。
 さらに厄介なのが畳だ。空気を通さないスチレン製の化学床に畳表だけ貼ったものが主流になってしまったが、少なくなったワラ床の畳も、裏には防湿のポリシートが貼られ、またそれを縫う糸は化学糸だ。使い古した畳は畑に野積みしておけばいい堆肥になるといっていたのは既に過去の話。ポリシートとナイロン製の糸は腐らずに残り、草刈り機を使おうものなら瞬時に絡み付いてしまう。これは進歩なのか?
 改築工事は、新築と違ってきらびやかさはなく、むしろ汚れ仕事といっても良いくらいだが、勉強材料の宝庫だ。主流の、建ててしまえばおしまいの昨今の新築仕事がいかにひどいものかを日々教えてくれる。

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マムシ再び

普段滅多に吠えないワンが、夜けたたましく吠えはじめた。その様子から「マムシだ」と、つれあいと意見が一致。懐中電灯を持ってワンの目線の先を探すと、案の定。シマヘビと違ってマムシはひとが近づいても逃げずにじっとこちらの様子をうかがっている。酒につけこむには生け捕りしなければならぬことを、前回調べて学習していたが、やはり怖さの方が先に立ち、今回もスコップを持ち出して切り株の間に隠れたマムシに一撃。田んぼならいざしらず家の庭に出てくるとなるとほってもおけない。ここに住みはじめて7年目。周りから「はみにきをつけんさい」といわれていたが、これで3度目。翌朝、登校のためうちに集まってきた小学生達に板に釘で打ち付けておいた実物を見せて「これがマムシ」とおせっかいな注意を促した。坊主達の話では登下校中シマヘビとは良く遭遇するようだ。

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皮を剥いてはらわたを出して焼いて骨ごとガリガリと食べてみた。うなぎか穴子か白身魚の干物といった味。酒の肴にはなりそうだ。夏バテ気味の連れ合いと殊勲のワンにもふるまったが、つれあいは一口で「もういい」。ワンも「フン」と一度鼻から息を吐き出してそっぽを向いた。

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実り

田植えをしたときには、か細い苗だったのが大きく生長してくれました。

今年は田おこしもせず固い土に植えていったので、どうなることかと心配しましたが稲は強い。



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しかし最近雨らしい雨が降らず、うちの田んぼも水不足でカラカラ。
ここらで一雨ほしいものです。

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