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トライアンドエラー
我が家の薪ストーブ。煙の排出が思わしくなく、ストーブ本体の隙間や煙突の継ぎ目からモクモクと、部屋の中で人間が燻されはじめた。いつもすすが一番良くたまる室内部の煙突を5本掃除したがいっこうに良くなる気配はない。朝夕はまだ寒く、「どーにかせー」という連れ合いの視線に耐えかねて思い腰を上げて外部の煙突の最上部4本を取り外して掃除をすることにした。3年?が経過した安物のステンレス製のシングル煙突は継ぎ目から漏れ出たタールが幾重にも筋を作り、茶褐色に変色している。外見は少々汚くともうちはあまり気にしないのだが内部は外見以上にひどい状態だった。真っ黒なタールが内部にこびりつき煙道を狭くしている。極めつけは上から3番目、上部からはがれ落ちてきたタールが途中で止まってしっかりと煙道を塞いでいる。

近所のホームセンターで新しいものを4本購入して取り替え火をつけると、薪ストーブは何事もなかったかのように調子よく木を燃やしはじめた。
こそげ落としたタールが下の写真。石炭や石油由来のコールタールは発がん性があるとされるが、こうした木タールはフィンランドではそれが持つ殺菌作用から万能薬とされているらしい。これは後からわかったことで、早々にドラム缶に入れて鉋屑と一緒に燃やしてしまった。もう3年後のために使い道でも考えておくか。

さて、ここからが本題。今回の一件で考えたことが2点。「老廃物や廃熱がうまく排出されなくなると生物は死ぬ」ということが一つ目。こうして「ローテクの器具で試行錯誤を行うことは意味がある」ということが二つ目。
一つ目、車は排気ガスが詰まればエンジンは止まるし、ラジエーターの冷却機能が壊れて廃熱がうまく排出されなくなるとエンジンは焼き付いて止まってしまう。人間も腎臓の機能が低下したりして毒素が体外にうまく排出できなくなると死ぬし、熱中症で体内に熱がこもって逃げ場がなくなっても死んでしまう。現政権は二酸化炭素削減のため2030年までに少なくとも14基を新増設すると打ち出した。(ニュース) 半永久的に生物を死に追いやる放射性廃棄物は現在日本国内にすでに数万本。これらの適当な処理方法は日本に原発が導入された1960年代から50年を経過した現在も未だ見つかっていない。しょうがないから地中深くに埋めてしまえという宣伝をニューモという公の機関が金と有名人を使って盛んに宣伝しているが、まさに「臭いものにふた」をするという愚策。廃物を処理する方法がないということは結局死を意味する。
二つ目。通常、薪ストーブを住宅に設置する場合、燃焼効率の良い薪ストーブと性能の良い二重煙突を道いる場合が多い。それらを用いれば2週間に一度の煙突掃除は1年で一度になるし、上記のように煙突にタールがこびりつくこともほとんどないようだ。本体と煙突工事をあわせて数十万円の出費である程度の性能は保証される。しかし、掃除をマメにやってやったりと、多少の労力と汚れを気にしなければ数万円でかまわない。うちは当然後者だが、皆にこれを勧める訳では決してない。だが、性能の悪い機械や器具を使うとそのものの原理がよくわかる。当然よく故障もするし日常のメンテナンスは欠かせないが、今回の一件でストーブの構造はまじまじと観察できたし、弱点もある程度理解できた。手入れを怠るとどのようなことがおこるのかどれほど危険なのかもひととおり体験できたといえる。薪ストーブを取り付けたいと相談を受けることが最近多くなったが、こうしたことを自ら実感した上で話ができることはやはりプラスだし、なにより嬉しい。性能の良いものもだけしか触ったことがなければこうした経験はまず得られない。エラーを避けて成功体験しかないものはやはり弱い。どうやれば悪くなるのかがわからなければどうやれば良くなるのかもわからない。話は再度原発について。槌田敦氏は「科学とはトライアンドエラーの繰り返しで発展する。トライアンドエラーができない’原発はもはや科学ではない(エラーがおこるとその被害が大きすぎて最初からトライできない)」という趣旨のことを言っていたが、まさにその通りと思う。お台場に原発を。


近所のホームセンターで新しいものを4本購入して取り替え火をつけると、薪ストーブは何事もなかったかのように調子よく木を燃やしはじめた。
こそげ落としたタールが下の写真。石炭や石油由来のコールタールは発がん性があるとされるが、こうした木タールはフィンランドではそれが持つ殺菌作用から万能薬とされているらしい。これは後からわかったことで、早々にドラム缶に入れて鉋屑と一緒に燃やしてしまった。もう3年後のために使い道でも考えておくか。

さて、ここからが本題。今回の一件で考えたことが2点。「老廃物や廃熱がうまく排出されなくなると生物は死ぬ」ということが一つ目。こうして「ローテクの器具で試行錯誤を行うことは意味がある」ということが二つ目。
一つ目、車は排気ガスが詰まればエンジンは止まるし、ラジエーターの冷却機能が壊れて廃熱がうまく排出されなくなるとエンジンは焼き付いて止まってしまう。人間も腎臓の機能が低下したりして毒素が体外にうまく排出できなくなると死ぬし、熱中症で体内に熱がこもって逃げ場がなくなっても死んでしまう。現政権は二酸化炭素削減のため2030年までに少なくとも14基を新増設すると打ち出した。(ニュース) 半永久的に生物を死に追いやる放射性廃棄物は現在日本国内にすでに数万本。これらの適当な処理方法は日本に原発が導入された1960年代から50年を経過した現在も未だ見つかっていない。しょうがないから地中深くに埋めてしまえという宣伝をニューモという公の機関が金と有名人を使って盛んに宣伝しているが、まさに「臭いものにふた」をするという愚策。廃物を処理する方法がないということは結局死を意味する。
二つ目。通常、薪ストーブを住宅に設置する場合、燃焼効率の良い薪ストーブと性能の良い二重煙突を道いる場合が多い。それらを用いれば2週間に一度の煙突掃除は1年で一度になるし、上記のように煙突にタールがこびりつくこともほとんどないようだ。本体と煙突工事をあわせて数十万円の出費である程度の性能は保証される。しかし、掃除をマメにやってやったりと、多少の労力と汚れを気にしなければ数万円でかまわない。うちは当然後者だが、皆にこれを勧める訳では決してない。だが、性能の悪い機械や器具を使うとそのものの原理がよくわかる。当然よく故障もするし日常のメンテナンスは欠かせないが、今回の一件でストーブの構造はまじまじと観察できたし、弱点もある程度理解できた。手入れを怠るとどのようなことがおこるのかどれほど危険なのかもひととおり体験できたといえる。薪ストーブを取り付けたいと相談を受けることが最近多くなったが、こうしたことを自ら実感した上で話ができることはやはりプラスだし、なにより嬉しい。性能の良いものもだけしか触ったことがなければこうした経験はまず得られない。エラーを避けて成功体験しかないものはやはり弱い。どうやれば悪くなるのかがわからなければどうやれば良くなるのかもわからない。話は再度原発について。槌田敦氏は「科学とはトライアンドエラーの繰り返しで発展する。トライアンドエラーができない’原発はもはや科学ではない(エラーがおこるとその被害が大きすぎて最初からトライできない)」という趣旨のことを言っていたが、まさにその通りと思う。お台場に原発を。

挑戦
いつもいろいろと刺激を受けるブログに、おいしそうな料理がのっていました。
そこで私も挑戦。

新鮮な小イワシをオイルサーディンにしてみました!
出来上がって、瓶にうつしかえる間にひとつ、ふたつとつまみぐい。
とてもおいしいです。
フランスパンにのせたり、パスタにあえたりするそうですが、なんせ初めての食材。
これからオイルサーディンを使った料理も勉強しなければ。

そこで私も挑戦。

新鮮な小イワシをオイルサーディンにしてみました!
出来上がって、瓶にうつしかえる間にひとつ、ふたつとつまみぐい。
とてもおいしいです。
フランスパンにのせたり、パスタにあえたりするそうですが、なんせ初めての食材。
これからオイルサーディンを使った料理も勉強しなければ。
