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椅子
接着剤(木工用ボンド)の功罪について
大工です。
現在の家づくりで接着剤は欠かすことのできないものになっています。釘だけでは強度に不安がある場合、意匠上、表面に釘を見せたくない(打ちたくない)場合など、実際、現場では重宝します。
ご多分に漏れず、私の道具箱にも常時入っています。
見習い時代から、強度が出るならと、あまり深く考えもせず使ってきましたが、最近はその罪について考えるようになりました。改修工事などはで悪くなった一部分だけを壊して新しく作り替えることをしますが、その際接着剤が使われていたために、壊すのに数倍の手間がかかったり、あるいはまだ使える部分までこわさずを得なくなることが多いからです。
要するに、接着剤は、修理をすることもしくはメインテナンスして使い続けることをを前提としていない材料だということです。家をつくるにあたって接着剤をためらいもなく使用するということは家を消耗品と見なし、使い捨てるものだとの認識につながります。家を一代限りの消耗品、古くなったら立て替えれはいいという考えに、私は組することはできません。
木の間に少しくらい隙間が空いても、ギシギシと床鳴りがしても、ある程度はしょうがない。生き物である木を扱う以上、そのくらいのことは自明のこととして受け止める必要がある。また、逆に、そのことを受け止めることができない限り木のよさもまた享受することができない。そう考えて、すこしずつ現場でボンドを使う機会を減らしています。
見栄えを一番に考えて修理できないような工事をするよりは、無骨にみえても、すぐに修理できるように正面から化粧釘を打つことのほうが大事なのではないか?自問自答しています。


現在の家づくりで接着剤は欠かすことのできないものになっています。釘だけでは強度に不安がある場合、意匠上、表面に釘を見せたくない(打ちたくない)場合など、実際、現場では重宝します。
ご多分に漏れず、私の道具箱にも常時入っています。
見習い時代から、強度が出るならと、あまり深く考えもせず使ってきましたが、最近はその罪について考えるようになりました。改修工事などはで悪くなった一部分だけを壊して新しく作り替えることをしますが、その際接着剤が使われていたために、壊すのに数倍の手間がかかったり、あるいはまだ使える部分までこわさずを得なくなることが多いからです。
要するに、接着剤は、修理をすることもしくはメインテナンスして使い続けることをを前提としていない材料だということです。家をつくるにあたって接着剤をためらいもなく使用するということは家を消耗品と見なし、使い捨てるものだとの認識につながります。家を一代限りの消耗品、古くなったら立て替えれはいいという考えに、私は組することはできません。
木の間に少しくらい隙間が空いても、ギシギシと床鳴りがしても、ある程度はしょうがない。生き物である木を扱う以上、そのくらいのことは自明のこととして受け止める必要がある。また、逆に、そのことを受け止めることができない限り木のよさもまた享受することができない。そう考えて、すこしずつ現場でボンドを使う機会を減らしています。
見栄えを一番に考えて修理できないような工事をするよりは、無骨にみえても、すぐに修理できるように正面から化粧釘を打つことのほうが大事なのではないか?自問自答しています。


布草履
一年中愛用している布草履。
鼻緒がきゅっと指の間にかかる具合もちょうどよく、歩きやすい。
素足ではいても布の感触がやわらかくて気持ちいい。

この布草履は大工仲間さんからのいただきもの。
本当に重宝しています。

鼻緒がきゅっと指の間にかかる具合もちょうどよく、歩きやすい。
素足ではいても布の感触がやわらかくて気持ちいい。

この布草履は大工仲間さんからのいただきもの。
本当に重宝しています。

夏じたく
廃物利用のペンダント照明
待ちに待った田植え
夏の薪ストーブ
古瓦の利用
大工です。
家一軒分に使う瓦の量はかなりのものです。40坪程度の家なら大雑把に平瓦で約2500枚。瓦一枚の重さが4キロ弱なので、棟やのし瓦を含めるとおよそ10トンのものが屋根に載っていることになります。
4年前に家を手で解いたときにでた古瓦を、まるまる1軒分作業場の一角に積んでいました。草をかき分けて取り出すこと約1000枚。2tトラック1台に満載して約500枚、2車分を現場に運びました。敷地の水はけをよくするために暗渠排水管を埋め、その上に瓦を敷き詰めます。

昼の弁当を食べてから仲間と二人でおよそ半日の肉体労働。一度に8枚抱えてトラックに載せる。現場に運んで逆の作業。近くまで車が入らないので抱えて10m程度歩きます。終わり頃は歩きながら足があがらなくなり、クズのつるに足を取られて転けてしまう始末。
夕方4時過ぎに運び終えたのですが、昨日は真夏日。不惑を過ぎた体にはこたえました。早々に現場を片付けて帰路につきました。
こういった作業には同じ汗を流してくれる仲間が欠かせない。
K君、お疲れさま。
今日は現場はお休みで、田んぼの代かきと田植え。肉体労働が続きます。気ははやるのですが、昨日の教訓から作業は朝方と夕方のみ。日中は休みます。まあ、ぼちぼちと。

家一軒分に使う瓦の量はかなりのものです。40坪程度の家なら大雑把に平瓦で約2500枚。瓦一枚の重さが4キロ弱なので、棟やのし瓦を含めるとおよそ10トンのものが屋根に載っていることになります。
4年前に家を手で解いたときにでた古瓦を、まるまる1軒分作業場の一角に積んでいました。草をかき分けて取り出すこと約1000枚。2tトラック1台に満載して約500枚、2車分を現場に運びました。敷地の水はけをよくするために暗渠排水管を埋め、その上に瓦を敷き詰めます。

昼の弁当を食べてから仲間と二人でおよそ半日の肉体労働。一度に8枚抱えてトラックに載せる。現場に運んで逆の作業。近くまで車が入らないので抱えて10m程度歩きます。終わり頃は歩きながら足があがらなくなり、クズのつるに足を取られて転けてしまう始末。
夕方4時過ぎに運び終えたのですが、昨日は真夏日。不惑を過ぎた体にはこたえました。早々に現場を片付けて帰路につきました。
こういった作業には同じ汗を流してくれる仲間が欠かせない。
K君、お疲れさま。
今日は現場はお休みで、田んぼの代かきと田植え。肉体労働が続きます。気ははやるのですが、昨日の教訓から作業は朝方と夕方のみ。日中は休みます。まあ、ぼちぼちと。

梅雨はどこへいった
とんぼ
田んぼの雑草
皮むきが続く
既に幼虫がおりました。
皮を剥ぐ
大工です。
冬場に買った丸太の皮を剥ぎます。製材した後、鎌を使って剥いでゆきます。もっと早くにすませておきたかったのですが、つらい作業はどうしても後回しに。しかしもうタイムリミット。これ以上おいておくと皮に産みつけられた卵が孵って、幼虫に食われて穴があきます。
皮むき専用のピーラーのお化けのような道具もありますが、杉の場合は鎌が使いやすい。それもぐにゃっと曲がるくらいのなまくらの安物がいい。木の形に刃がなじみます。といっても程度問題ですが。
皮と実の部分の間に刃を入れて体全体で腰から引きます。手先ではとても引ききれません。

乾燥させる間に割れが入りにくくなるように、一番割れが入りやすい場所に割れ止めとしてボンドを塗ります。100%割れを防げるものではありませんが、だいじな材料は、余裕があればこうした手当をしてやります。

元玉で、一番根元のところです。5mの丸太でしたが2mのところで切りました。
この根元の曲がりが、私は好きです。
こういった楽しみは、既製品の建材からは生まれません。
皮剥ぎ作業は、この後もまだまだつづきます。
冬場に買った丸太の皮を剥ぎます。製材した後、鎌を使って剥いでゆきます。もっと早くにすませておきたかったのですが、つらい作業はどうしても後回しに。しかしもうタイムリミット。これ以上おいておくと皮に産みつけられた卵が孵って、幼虫に食われて穴があきます。
皮むき専用のピーラーのお化けのような道具もありますが、杉の場合は鎌が使いやすい。それもぐにゃっと曲がるくらいのなまくらの安物がいい。木の形に刃がなじみます。といっても程度問題ですが。
皮と実の部分の間に刃を入れて体全体で腰から引きます。手先ではとても引ききれません。

乾燥させる間に割れが入りにくくなるように、一番割れが入りやすい場所に割れ止めとしてボンドを塗ります。100%割れを防げるものではありませんが、だいじな材料は、余裕があればこうした手当をしてやります。

元玉で、一番根元のところです。5mの丸太でしたが2mのところで切りました。
この根元の曲がりが、私は好きです。
こういった楽しみは、既製品の建材からは生まれません。
皮剥ぎ作業は、この後もまだまだつづきます。
