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木材の風化について

 大工です。
 家を建てる場合、特別な事情がないかぎり、漆喰壁(塗り壁)もしくは板壁を使います。双方ともにその耐久性については歴史が証明しています。完全なメンテナンスフリーを意味するものではありませんが、傷んだ場合に部分的な補修を繰り返してやれば、100年以上は十分にもつでしょう。寿命が来たらそのまま土に、または焼却して灰をまくなどして自然に還すことができるのは、これらの材料の大きな長所です。
 板壁を採用する場合、基本的には無塗装としています。場合によっては柿渋を塗ったり、焼き杉を使ったり、あるいは日光が当たることで黒くなる液体を塗ったりすることはありますが、ペンキや防腐剤を使うことはありません。土に還るという木の持つ利点を損なうことになるからです。一昨年から、我が家では薪ストーブで暖をとっていますが、燃料として建築廃材を使うにあたって、ますますその思いを強くしました。ペンキのついた板は燃やせない(燃やしたくない)し、防腐剤に漬け込まれた木片は燃やした場合に灰に有害物質が残る懸念があるため処分に困るからです。
 木を、森の状態から、木材としての使用、役目を終えてからの廃棄のこと。これらを一貫して視野に入れておくことの重要性を痛感しています。

 写真は外構部の縦格子です。材料は杉の赤身。無塗装。当初ブロック塀でしたが、無機質で殺風景なのでその上にかぶせるようにして止めてあります。4年程度経っていますが、風雨にさらされて当初の杉の色は既になく、グレーに変色しています。しかし水に濡れても乾くことができれば、木は簡単に腐るものではありません。風雨に強い材料を使うこと、軒の出を大きくとって雨がかりを防ぐことを守ったうえで、外壁に板を使った家が増えることを強く望みます。

 この、グレーに焼けたような木材の色合い、私は美しく感じます。何年経っても色あせしないサイディングのほうが美しい、と言う方にはおすすめできませんが。

DSCF1752.jpg



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