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土を焼く

大工です。
消費一辺倒のくらしは面白くないし長続きもしないので、興味がわいたことは一から自分でためして作ってみます。できれば材料から自分で調達できて、道具も大層なものが要らないものがいい。お金をかけずに手間ひまかけて過程を楽しむ。失敗しても良い。 2年前から手がけているのが自主陶芸。それまでやったことも、手習いしたこともなし。陶芸教室に通う気にもなれず、自分で勝手にはじめました。 

土は家の裏山から採ってきたもの。ひたすらふるいにかけて細かいものだけ残してゆく。10目、20目、と順番に。最後は50目のふるい。50目のふるいには1寸(3.03センチ)の間に50本の網がある。
バケツ10杯分くらいあった土が最後には1杯ちょっとになります。このあと水を注いでかき混ぜて一晩置いて沈殿させる。ここで日が暮れる。 翌日上澄み液をすてて、板の上で乾かす。

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水分が飛んである程度の固さになったら、まとめてポリ袋に入れて保管。もしくはそのまま製作に入る。窯は電気窯、灯油窯、ガス釜などいろいろあるが、ウン十万円はする。ホームセンターでレンガを買って重ねて並べて築炉。すきまだらけで熱効率は悪いが、とりあえずよしとする。素焼きの後、ブロワを使って徐々に温度を上げてゆく。

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建築廃材を燃料に何度か焼いてみましたが、やはりほとんどが失敗。温度が上がらず素焼きの状態から脱しなかったもの、焼きの過程で破裂したもの、部分的に温度が上がりすぎて変形したもの、きちんと焼けているようだが水が漏るもの。散々でした。
その中で唯一なんとか成功したグイノミ1つ。

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釉薬は使わず、土自体が自ら発色したものです。当初の土の色からは想像もできない色が出て来たことに素直に驚きました。 うわぐすりで模様、色づけせずとも十分美しい。


緑鳩

一昨日、弱った鳩を見つけたので保護したと連れ合いから連絡がありました。
連れて帰ってきた鳩を見てびっくり。とてもきれいな緑色の鳩です。
緑鳩という野生の鳩で、普段あまり見かけることはないそうです。

病院から処方された抗生物質のおかげか、昨日は少し元気になったようでしたが、うっかりしていたためにケージから出てしまい、そのままどこかに飛び立っていってしまいました・・。


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エサもあまり食べていたようではないし、飛び方も何だかぎこちない様子だったので心配ですが、どこかの山の中で元気でいてくれたらと思います。

再び、万華鏡をつくる。

大工です。

年末に初めて万華鏡を作りましたが、裏面鏡(ガラスの裏側に反射面がある、一般的な鏡)を使ったため、ガラスを通して像が反射するたびにぶれが拡大することが判明。年明けに注文した表面鏡(ガラスの表面に反射面が加工されているため、像はダイレクトに反射する)が届いたので、休日仕事の合間に再挑戦。厚さ1ミリしかないためガラスの切断には細心の注意が必要。少し起伏のある木の作業台の上で切ろうとして失敗、ガラスの微細な破片が表面鏡の下にあって失敗、力を入れすぎて失敗、力が足りずに失敗。購入した30センチ×45センチの表面鏡の1/3は古新聞に包まれてゴミ箱行き。

何とか作った数個の万華鏡のうちのひとつ。ビー玉を先端につけて風景を具にするテレイドスコープ。杉の木の中に正三角形に組んだ鏡を入れたもの。本体とその映像。

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もうひとつは、頂点の角度を20度の二等辺三角形に組んでガラスビーズを具にしたもの。映像は360÷20=18角形。基本形は60度の正三角形ですが、頂点の角度が小さくなればなるほど映像はきめ細かくなります。その分、作る精度が良くないと正確に像を結ばない。ガラスの厚さを考慮しながらサイン、コサインを思い出しながらガラスの大きさを計算。しかし、コンマ数ミリの精度でガラスを切る技術はない。ガラスの切り口もきれいでないと映る像にもノイズが入る。所詮、趣味の世界。数日で万華鏡作家に近づこうというところに無理があります。

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原木を製材する

大工です。

先日市で買った原木を製材します。大工仲間と一緒に、杉、檜、桜、ケヤキの4種類、合計20本。大きさも径級24センチから50センチまで様々。
原木の大きさはm3(立法メートル)で表します。すなわち体積です。径級50センチで4mの長さの丸太は円柱とすると、0.25*0.25*3.14*4=0.785m3 となるはずですが、原木の場合は慣例上、0.5*0.5*4=1.000m3と計算するため、結構な差が出ます。実際の丸太は、末(空に近いほう)に向かって細く、元(根に近いほう)に向かって太くなっているため、末口の直径*直径*長さとしても実際の材積はほぼ合致するようです。そんな理屈を知る前はずいぶん理不尽な計算方法で損だなどと感じていました。

写真は径級50センチ長さ4mの杉の丸太。上記の計算方法でゆくとちょうど1m3。杉の比重をおよそ0.4とすると、1*0.4=400キログラム。生の杉の木はそれと同じくらいの水を含んでいるからおよそ800キログラムとなる。年輪の数もたぶん100以上。山の恵みに改めて感謝。

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丸1日かけて製材終了、およそトラック2台分の材木。
桟積みされた柱や板。
日を改めて、材木に残っている皮むきの予定。

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囲炉裏に自在鍵をつける

大工です。

囲炉裏に自在鍵を取りつけました。囲炉裏上部には火棚を設けたりすることもありますが、今回はありません。山から切り出した直径8センチ程度の雑木を梁間に架け渡し、そこからシュロ縄で吊りおろしています。

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住宅はオール電化真っ盛り。光熱費が安くなったり、台所が汚れにくいという謳い文句で多くの主婦の心をとらえている様子。「火のない家」。 結果、火を知らない子供が増え、さらには火を扱えない大人がこれから多く輩出(?)されることになるでしょう。不安です。


柵をつくる-緩やかにさえぎる

大工です。

家に塀はないほうがいいし、その分街も広くなります。といっても、まちなかでは防犯やプライバシーのこともあり、そうもいきません。ですがブロック塀というものはあまり美しいものではありません。幅4m程度の道の両側にブロック塀が建っていると、散歩していても足早に抜け出したくなります。できれば生け垣か木の塀といきたいところです。それもできるだけ低く、もしくは高くても疎らに。そうすることで通風や採光も確保され、住む側にとっても利点は大きいと思います。

写真は車庫スペースから庭に通じる通路に置くための可動式の柵です。衝立てといったほうが良いかもしれません。幅130センチ、高さ70センチほどです。同じものを3つ作製。幅4mのところに並べて置きます。ひとの手で簡単に動かせます。「ここからは入らないでください」という意思表示のためのものであり、物理的な強制力はほとんどありません。

柵

家を建てる上で防犯は重要なことです。しかし、周りを囲いだすと際限はありません。いつも不安におびえ、最後には金庫のような家の中に我が身をおくことになります。そのことは高気密高断熱の家づくりともつながり、どこか息苦しい。知らぬ間に近所の人が縁側に座っていたという昔話とまではいかないものの、もう少し外に開いた家づくりをしたい、と考えます。どこからでも見通しのきく家、死角のない家はかえって泥棒も入りにくいともききますし。

野ざらし、雨ざらしで3年が経過。銀白色に変わっていてそれなりに美しい。材を選んで使えば屋外でも簡単に腐ることも無し。 木は考えている以上に、強い。

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豆餅をつくる

豆餅をつきました。
年末に一度作ったのですが、その時は豆が柔らかすぎて皮がはがれてしまい、紫色の豆餅になってしまいました。
今回はうまくいったようです。ちょっと塩が少なかったかな。


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我が家の豆餅には、うるち米も入っています。
家族みんな「もち米だけのものより食べやすい」とのこと。

あっという間になくなりました。


原木を買う

 大工です。

原木市場は錦川上流の山あい、車で1時間ほど走った場所にあります。
広大な敷地におびただしい数の丸太が並んでいます。

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 樹種、長さ、径級などによって種分けされています。1本単位のものから、数十本単位の山、さらには数百本単位のものまでさまざまですが、今回は数本単位のものに焦点を絞って吟味します。

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 木の目、色、反り、節、傷など、五感を最大限に働かせて製材した時の様子を想像します。入札に参加して、購入希望価格を書いて札を入れます。その金額がもっとも高い人がその原木を買い取る権利を得ます。

 競り落としたケヤキ。

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 原木市は年中やっていますが、夏に伐採した木は水分や養分を多く含んでいて虫がつきやすいので、冬場の12月から3月頃までに限って原木を購入することにしています。このあと、日を改めて製材屋さんに持ち込んで製材してもらいます。
 
 おまけでもらった端材。我が家の薪となります。

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完成見学会のお知らせ

 昨年末に完成した古民家再生工事の完成見学会を開きます。

 興味のある方はどうぞお越し下さい。

 詳細は下記画像をクリック、拡大してください。

チラシカラー




テーブルをつくる1

 大工です。

 家が狭いこともあり、座卓中心の生活を送っています。食卓も座卓、仕事机も座卓、子供の机も座卓です。市販の座卓は高さが33センチから36センチくらいのものが多いようです。座布団を敷いて正座することが前提になってるのでしょうか、私には高く感じます。和室に置く客用の座卓となると、さらに脚の下に座布団が置いてあったりして、こうなるともう、その机で何かしようという気にはなりません。
 昔のちゃぶ台、物書き用の座机はもっと低かったような印象があります。食事の時、食器は手に持ちます。低くても問題は無い。毛筆の時は、高いと書けない。もっとも、日本人の体型も昔と比べて大きくなっているでしょうから、そのまま現在の生活にもち込めるとは思いませんが。

 自分でつくる場合、高さは1尺(30センチ)に設定することが多いです。ものを書いたり、作業したりするにはこのくらいが具合が良いように感じます。大人はあぐら、子供は正座でちょうどよい感じです。

数年前に納めた座卓です。杉の一枚板。

座卓014

現在は脚の向きを変えて、椅子にすわる食卓用のテーブルとしてつかってもらっています。




照明2ー行灯をつくる2

こわれた古障子をつかってつくった行灯です。材料が細いのでその分繊細に見えます。
台はケヤキのこぶ。著名な家具作家の写真集を見て、少しまねています。

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電球は7Wと暗い。江戸時代のろうそく行灯をイメージ。


照明1ー行灯をつくる

大工です。

照明の力は大きく、照明によって対象の印象は大きく変わります。
木の家に合うものとなると、どうしても白熱灯が多くなります。

照明も大工がつくることは十分可能です。

数年前に試作した行灯。枕元に置きます。
既にひとの手に渡りました。

行灯013_convert_20090109185134

半分仕事、半分趣味といった感じでしょうか。
普段の仕事と違って時間を忘れます。
なかなか満足ゆくものはできませんが。





岩国寿司をつくる

地元の名物、岩国寿司を作りました。
まずは寿司を入れる枠から作製。杉の赤身で目のとおった柾目材を使用。

すし酢の分量や具材を調べるため図書館で郷土料理について書かれた本を数冊借りました。
すし酢の分量はさまざま。具もいろいろ。当然のことですが。

結局、ご飯を一升炊き、具は椎茸、レンコン、たまご、スモークサーモン、サバ、春菊、チシャを入れました。


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すし飯と具を交互に入れて落としぶたをし、その上から全体重をかけて押します。

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なかなかおいしく出来上がり、友人達にも好評でした。






コーヒーをいれる

数年前、友人からコーヒーのおいしさを教わりました。
その友人から手動のミルをもらい、以来、コーヒーは朝の楽しみです。
ほぼ毎朝豆を挽いて飲んでいます。

豆はイブリックさんから送ってもらっています。
いろんな種類の豆を注文していますが、手動ミルだと豆によって挽く時の感触の違いがわかり面白いです。深煎りのものは軽く回せるし、中煎りのものはちょっと力がいる感じです。
おっくうになることもありますが、そんなときは子供に手伝ってもらいます。

イブリックさんの豆は鮮度が良くてお湯を注ぐとブワーッとふくれてきます。

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最近購入した陶器のカップでいただきます。

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いろいろな世界があります。
それぞれ、奥が深いです。

テーブル板の修復1

ヤマザクラのテーブル板です。

外に出していたので、ずいぶんとくたびれてしまっています。

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テーブルを探していた方がこの板を気に入ってくださり、きれいに磨きをかけてやることになりました。

これからの作業が楽しみです。



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