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継ぎ手の携帯ストラップ

昔からの木造建築には、さまざまな継手、組手があります。
その中に金輪(かなわ)と呼ばれる継手があるのですが、その継手の携帯ストラップを作ってみました。
継いであるところが分かりやすいように2種類の木で作ってあります。白い木が樫(かし)、赤いのが欅(けやき)。

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シャチと呼ばれる栓を外したところ。
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この継手、実際の現場仕事でももちろん使っています。
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ストラップ用の継手は、かなり小さいので作るのに苦労したようです。

木の肌触りが気持ちよく、子供たちも栓を外して遊んだりしています。



ベーコンエピと木の器

今朝の朝食はビーコンエピ。

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大きな木の器に盛ってみました。
この大皿は連れ合いが作ったもの。材料は松。

左にある木のお皿はM.SAIToさん作製。
さすがプロですね。手彫りのあたたかさを感じます。



古建具

 改築に際しては間取りも変更するので建具も新たに新調します。が、既存の建具はできる限り有効利用します。古い建具は日焼けしたりして変色してはいますが、見方を変えると新しいものにはない良さもあります。細工さえきちんとしていれば数十年前のものであっても十分使用にたえます。
 障子戸は紙を張り替えてやり、たてつけを調整してやります。

 写真は座敷。障子張り替え前の状態。

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吹き抜けに面する二階ガラス戸。利用する古建具にあわせて敷居鴨居の高さを決めます。新築の場合とは逆の手順です。

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余談ですが、古い家が壊される際にはよく古建具をもらいに行きます。
現在の家にはなかなかそのままの寸法では合いませんが、昔の職人さんが手間ひまかけてつくったもの。それだけに美しく、いとおしく、またいつかどこかで手を加えて使ってあげたいとの思いを強くします。

濡れ縁

濡れ縁をつくります。
まず柱の立つ位置のすみを出します。
糸を張って、高さを見ながら、できるだけ水平に石を据えてゆきます。
16カ所、レベルを見ながら高さもだいたいそろえます。

コンクリート製の既製品の束石を使うことが多いのですが、今回は、元々あった基礎石を切って使用しました。石は一つ一つが均一ではないので手間はかかりますが、コンクリートとちがって石は水を吸い上げないという利点もあります。

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柱の座りを見ながら、すべての柱の高さを合わせます。そして仮止め。

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骨組みがかたまれば、あとは板を打つだけの作業です。厚さ25ミリの檜の板を真鍮釘で止めてゆきます。くぎを打つ位置も糸を通して、正確に見栄えよく。

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この部分、元々は部屋内の縁側でしたが、改築にあたり外部の濡れ縁としました。
こうすることで相対的に軒の部分が長くなります。
幅6.2m奥行き1.3mの大きな濡れ縁、陽のあたる気持ちのよい場所です。


囲炉裏

玄関土間のある部屋に囲炉裏を作ります。
当初、解体で出た古材を利用して炉縁をつくる予定でしたが、在庫していた古材ははや使い果たし、適当なものがありませんでした。
玄関框用にとってあった松を半分に割いてつくることしました。

ホゾさしでつくります。同じものを四つ。
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四つを少しずつかけやでたたきながら同時に組んでゆきます。
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裏の見えない部分から込み栓を打ち、少し大きめの面を取ります。
油に茶色の顔料を混ぜて着色し、現場に取りつけます。
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炉の内部は左官で仕上げます。

手すり

廻り階段の2階部分の手すりをつくります。作業場で材料をこしらえておき、現場では組んでホゾ穴に差し込むだけにしておきます。
といっても、既存の柱2本にも同時に組み込む必要があり、どうやって組むのが一番良いか、現場でひと思案。
すべてを同時に、三人掛かりでなんとか収めました。

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薪ストーブ

我が家の暖房器具は薪ストーブです。
部屋の真ん中に鎮座しています。
仕事柄端材が出るので、それを燃やして暖をとっています。
ストーブのためには広葉樹を燃やしたほうがいいようですけどね。

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薪代はかからないし、灯油代高騰もあって思い切って購入しました。煙突はホームセンターで購入して連れ合いが工事。
廉価品で高性能のものではないので、まめの煙突掃除も必要ですが十分快適です。

家の中で炎がゆらめくのを見ていると気持ちが落ち着きますね。不思議です。



田んぼ

脱穀も終わり、来年の米作りのために稲わらを田んぼに振りまいておきました。
一昨年前までは押切で細かく切っていたのですが、今年は長いまままいてみることにしました。押切で切る手間がないだけ楽です。
ひこばえが生えていて、まるで田植えをしたみたいに見えます。

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こうして、わらや米ぬかは毎年田んぼの土に還っていきます。

唐辛子

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友達から唐辛子をいただきました。
玄関先の門灯にひっかけて乾燥させています。




木でつくるキッチン

システムキッチンは高価です。数十万円のものから数百万円のものまで。収納や使い勝手などよく考えられているなとおもいます。しかし、どうしても納得できないのは、その素材です。前回、既製品の家具のほとんどが合板だと書きましたが、システムキッチンについてもそうです。それも数百万円するものまで、基本的には合板のものが主流です。

台所は水を使う場所。おのずから湿気が多くなります。我が貸家のキッチンもご多分にもれず合板でできた安価なキッチンでした。使い古されて湿気でやられてぶかぶかになっていましたので、木で取り替えました。

表面の塗装など昔とくらべて進歩しているのでしょうが、やはり、木がいいです。キッチンも木でつくります。ステンレスの天板は専門の加工会社につくってもらい、下の収納部分は木でつくります。ガスコンロや食器洗い機も普通に設置できます。シンクの下は開放して湿気がこもらないようにしています。このあと扉や引き出しがつきます。すべて大工がつくります。



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食器棚

家具屋さんにいっても、無垢の木の家にあう家具はないなと感じます。
そこで使われているのは多くが合板です。表面を木目調に仕上げただけのもの。
工業製品には素材感がうすいのです。

造り付けの食器棚をつくります。幅3m、高さ2mの巨大な物です。材料は厚さ3センチの杉の板をはぎ合わせたもの。

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組み立てながらふたりがかりで設置します。

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もうひとつの台所収納です。中段に幅45センチの板をとおして、電子レンジや、炊飯器などの置き場になります。このあと、棚板をつけて扉をとりつけます。同じ杉材でつくります。

将棋の駒

我が家には仕事柄たくさんの木があります。
休みの日などに、それらを使っていろんな物を作っています。
今回は将棋の駒。
本来はツゲの木で作るそうですが、これはホウの木。

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字の部分を彫って漆を入れる予定だったようですが、すぐには手に入らずポスターカラーになりました。濡れた手でさわると汚れます。
箱も作ってあります。
早速子供たちが金ころがしをして遊んでいました。

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新米をいただきます

先月稲刈りしてはぜ掛けしていたお米を脱穀しました。

うちでは、お米をモミ付きのままで保管しています。
米びつの中身が少なくなれば食べる分だけその都度精米しています。

新米を精米していただきました。
甘くてもちもちしていて、本当にうまいと思います。
稲刈りして脱穀したあとに食べるお米の味は格別です。毎年そう思います。

種モミから苗をつくって育てて田植えをし、草取りをして稲刈り、脱穀。
化学肥料も農薬も使わないので年によってお米の出来が良かったり悪かったりするけれど、のんびりと自家用に作っているので気が楽です。

稲刈り後の田んぼは子供たちの遊び場になります。
我が家にもようやく実りの秋がきました。

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床の間

柱の根継ぎが必要になったため、床の間の材料は取り外して別の場所に保管してありました。接着剤などを使用せずに組んであっただけなので、造った時と逆な作業をしてやれば、簡単に取り外す事ができました。

新しく継いだ柱にふるい柱にあったものと同じ加工を施します。

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写真はケヤキの床框が収まる場所。昔あったとおりに収めます。

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このケヤキの板にも同じように荏油で拭いてやります。

昔の家づくりは再利用可能な家づくりであることを再認識します。強力なボンドで貼り固められた現在の使い捨ての家づくりは、昔と比較して技術的にも思想的にも退化しているような気がしてなりません。

土間の壁の左官塗り

玄関土間部分、部屋の床より低い壁の部分には、漆喰ではなくセメントに赤土などを混ぜたものを塗りました。この部分は土足で歩くために汚れやすく、真っ白の漆喰壁では汚れが目立ちます。土の表情をだしてやって、少し荒めに仕上げます。少々汚れてもあまり目立ちません。

実は、この仕上げ塗りは2回目です。最初に塗った壁は、仕上がりが気に入らないとのことで、左官屋さんみずからはがしてしまいまいた。材料の配合を変えて、試行錯誤を繰り返して現在のこの状態で落ち着きました。

左官材料も現在では既製品がほとんどで、袋から取り出して規定分量の水を加えてまぜればできあがりです。失敗もほとんどありません。今回の場合ように材料を自らがこしらえてとなると、配合をかえての試し塗り、試行錯誤は避けては通れないようです。
しかしこうして塗られた壁は、ここにしか存在しないものです。

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鴨居の修復

柱を根継ぎした部分です。雨漏りのため腐食がすすんでいたため、修復しています。
(過去のブログ-柱の根継ぎ
この柱の上部の差し鴨居もかなり傷んでいました。建物の強度上も重要な部材です。
さいわい材料の芯の部分は大丈夫だったので、下部の傷みのひどい部分だけノコで削ぎ取ってやり、新たな材料を取り付けることにします。

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傷んでいた上部の土壁も補修して漆喰を塗ります。

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この部分は古材にあわせて、茶色に着色しています。

どういったところまで手を加えるか、そのまま残すかーーーこういった思案は常につきまといます。




古い板の再利用

天井材(兼二階床板材)をばらして吹き抜けをつくりましたが、はがした板は釘を一本一本ていねいに抜いておきます。といっても100年前の釘、錆び付いていて抜けないもの、途中で折れてしまうものもありひと苦労です。

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水洗してたわしでこすり、長年の砂埃を落とします。材は栂(つが)の板。厚さ2センチ、幅25センチから30センチ。現在ではほとんど市場には出回らない材です。木目も詰んでいて、美しい。

陰で乾燥させたのち、古い梁に塗ったのと同じ荏油(えあぶら)をすり込んでやると、いい色に輝いてきます。

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こうして生き返った材は、造り付けの家具などに利用します。かんなをかけてしまうと、長年かかってつくられた表面の古材の色つやが失われてしまうので、そのまま利用します。

写真は便所のカウンター。
このあと左側に手洗い用の陶器のボウルと水栓をつけて、収納部正面に建具を取り付けます。

漆喰塗りー内部

もともと2階は物置でした。床がはられていただけで、柱や梁がむきだしでがらんどう。
そこに間仕切りをほどこして2部屋つくります。一つは来客部屋、ひとつは書斎です。
便所も設けて残りのスペースは広間に。

間仕切りをつくって、壁に漆喰を塗ってゆきます。

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写真で左官屋さんが塗っている場所は、吹き抜けになります。仕上げが終わったあとで床板を取り外します。

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吹き抜けの四周にはそれぞれ障子が入ります。
このあと、安全のため吹き抜けに面した部分に手すりをつけます。





玄関引戸

玄関戸が入りました。これでやっと完全に戸締まりができるようになります。

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玄関もそうですが、戸はできるだけ引戸をつかいます。ドアはできる限り少なく、できればゼロに。気密性はドアより劣りますが、開けるときスペースを必要とせず、あけたままにしておいても邪魔にならない。引込むスペースを確保するために、ドアの場合とくらべて作業手間はかかりますが、住みはじめてからの利点は大きいと思います。

木製建具、特に外部の建具は年数がたつにつれて色あせてきたりやけてきたりしますが、素材の持つ良さは変わりません。現在主流の木目調の塩ビシートを貼った既製品の建具ではそのような心配はありませんが、時を経るごとにみすぼらしくなります。

この格子戸、材料は杉です。数年間寝かせて天然乾燥した材料の中から、特に目のつまった、目の通った、節の少ないものを選び出して、建具の材料とします。

建具が入るとがぜん家らしくなります。建具が入る日、待ち遠しい日のひとつです。

日が暮れて現場から帰路につくとき、格子から漏れでる光にしばし足が止まります。

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押入れ

押入れー布団などを入れる場所です。
畳の部屋が少なくなって、押入れはクローゼットに取って代わられた感があります。
こういった収納スペースは居住スペースを第一に考えると、家の北側や西側、家の中心部、階段下など、どうしても条件の悪い場所につくられることが多くなります。日当りも悪く、風通しもよくない。

単なる収納場所であるため、内部はベニヤや石膏ボードをはって仕上げることが一般的のようです。しかし、先に述べた悪条件のため、湿気が抜けずに壁にカビが生えたり、床の合板がふかふかになったりすることも珍しくありません。

こういった収納部こそ、無垢の板をはってやると効果は大きいです。

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通常の一間の押入れの場合、床、天井、中段、壁など、使用する板材は4坪分程度になります。8畳間のゆかの広さと同じ量です。こういったスペースは、狭いが故にかえって手間はかかります。
建具もできるだけ合板を使わずに、建具屋さんに木でつくってもらいます。

こうしてつくられた押入れ、木の調湿作用で、カビが生えることも結露することもまずありません。



階段をつくる3

蹴込み板を取り付ける前の状態です。


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このまま見せる階段もありますが、階段下を収納として使う場合などはこのあと蹴込み板を入れます。

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これでほぼ完成です。このあと、まわりの板壁をはってゆきます。
木ごしらえからでき上がりまでほぼ一週間。

階段もこうした手刻みによるものは少ないそうです。
階段もプレカットが主流で、寸法さえ知らせれば、加工まですべて工場ですませて現場へ納入される。大工は不要な部分を切って取り付けるだけとのこと。ただし、その場合の階段材のほとんどは、合板のようで選択肢は限られます。
 
できる限り、材料の選択から加工・取り付けまで自前でするように心がけます。

階段をつくる2

側板の加工です。
階高から段板と蹴込板の寸法を割り出し、側板に墨をつけて刻んでゆきます。
踊り場を挟んで同じものを2セットつくります。

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側板をおさめます。
両側とも取り付いたら、裏から段板をはめ込んでゆきます。

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段板の下から欅の木でつくった楔を叩き込んで、隙間のないようにがっちりと固定します。

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このあと、下から蹴込み板を入れて段板と固定します。

階段をつくる1

廻り階段をつくります。
今回、材料は地松です。2年前に2メートルの丸太で購入し、8センチの厚さの板に挽いて桟積み乾燥させていました。多少の割れは入っているものの、乾燥は充分でした。
製材所に持ち込んで6センチと2センチの板に挽き割ってもらいます。厚さ6センチのものは段板に、2センチのものは蹴込み板に使います。

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30センチほどの幅にして、かんなを掛けながら捻れや反りをとってやります。
段板の厚みを4.5センチに、蹴込み板は厚さ1センチにそろえてやって、木ごしらえは完成です。
まず回り階段の踊り場となる部分をつくります。約1メートル四方の大きなものです。
段板を三枚継ぎはいで一枚の板にします。

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板の反りをおさえるため板の裏側に蟻桟(ありざん)を入れます。
斜めに欠き込んだ溝に、木口から蟻桟を叩き込みます。釘や接着剤などは使わずに、木が自由に収縮できるように考慮します。

つぎは、側板の加工にうつります。

古い基礎石の再利用

この家を100年の間支え続けた基礎石があります。
どこかわかりませんが、それほど遠くない場所から切り出して、船や牛馬でここまで運んできたのでしょう。
新たにコンクリートの基礎の上に家はのせられて、古い基礎石はお役御免となりました。

写真は玄関部分です。
入り口の高さまで約50センチほどあるため、古い基礎石を再利用しました。
機械で切り出したものではないため、凹凸があり寸法も一定ではありません。
下の方にはくさびを打ち込んで割ったのであろう跡が残っています。
これらすべてのことを受け入れて、再利用します。

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土間は砕石をつき固めた上で、この上を三和土風に土を施します。

昔の家づくりには、既製品というものは存在しませんでした。
材料のこしらえから施工まですべて手作業です。
その仕事内容に、改めて驚嘆します。

雨の多い日本、軒の役割は重要です。
雨が直接外壁を濡らすのを守ってくれますし、
むしむしとした梅雨の季節にも窓を開ける事ができます。
夏は直射日光が室内に入るのを遮って、かげをつくります。

最近は総二階の家が多くなりました。軒の出も短いです。
構造的にも容易で、建築コストも抑えられますが、庇(ひさし)もほとんどなく、軒も二階屋根部分に数十センチあるだけでは雨の日は窓を開けることはできないでしょう。「高気密高断熱の家で、窓を開ける必要もないのかな」なんて思ってしまいます。でも、真夏に日光をさんさんと室内に取り込みながら、部屋では一日中クーラをまわすのであれば、本末転倒のような気がします。ハウスメーカーがうたう「エコ住宅」には、そんな矛盾を感じます。

軒の出をできるだけ多く取り自然の通風を考えた家が、日本、その中でも温暖な地方では望ましいと思います。

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軒の出は水平距離でおよそ1メートルです。階高も低いため、普通の雨であれば外壁が濡れることはありません。

夏、杉の床板の上で寝転んだ時、南の窓から入り北の窓へ抜ける風。この心地よさは、クーラーでは味わえないものです。



足場バラシ

現場で待ち遠しいのが、足場をばらす日です。

屋根工事に始まって外壁工事、左官工事、樋工事など、作業のために足場がめぐらされます。場合によってはシートで家を覆ってしまうために外からの全体像はなかなか見れないのです。
外部工事が終わって、内部工事を残すだけになると足場をばらします。

工事する者にとっても、初のご対面となります。

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これまでの作業を振り返り、気持ちを新たに入れなおします。



木製建具

住宅に使われる窓は、アルミサッシが主流で、木製建具はほとんど見かけなくなりました。
アルミサッシは枠と建具とがセットで納入されるため、取り付けが簡単、気密性も良いです。しかし無機質な感じも否めません。デザインもいくらかある決まった種類の中から選ぶことになります。
木製建具の場合、大工が枠をつくり、建具屋さんに建具をつくってもらいます。完全オーダーメイドです。価格的にはやはり少し高くなります。

アルミサッシと木製建具を併用することも多いです。
1階と2階とも、それぞれ、2つを併用しています。

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2階は両サイドが木製建具(まだはいっていません)、中がアルミサッシ。
1階は中と右が木製建具、左がアルミサッシです。

写真にある1階の木製建具は格子網戸です。その内側にガラス戸、さらに障子が入ります。建具を戸袋に引込めば、およそ2.7メートル分全開放することができます。

ガラス戸の内側に障子を建てれば、カーテンも必要ありません。

木の浴室

近年、住宅で新しく風呂を作る場合はユニットバスが主流となっています。実際のところはわかりませんが、「9割以上がユニットではないか」というのが大工の実感のようです。
ユニットバスのメリットとしては、工場生産されたものを現場で組み立てるだけなので、
1)工期が短い(数日程度)
2)防水がほぼ完全であるため、建物本体への影響が少ない。
の2点でしょうか。
各メーカーがいろいろな商品を出していて、よりどりみどりです。

ユニットバスは、簡単にいってしまえばプラスチックの箱です。
以前住んでいたアパートの浴室もご多分に漏れずユニットバスでしたが、独特の密閉感、プラスチックの無機質さ、ペトっとした肌触り、今ひとつなじめませんでした。


やはり既製品にたよらず、風呂場をつくりたい、と思います。
防水の方法など、クリアせねばならない技術的な問題はありますが、それは可能です。

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今回の浴槽は鋳物ホーロ製です。重さは115キロ、設置はおとなふたりがかりです。

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足元は厚さ25ミリの瓦タイル、壁と天井は水に強いさわらの板です。木の表面にカビがくる可能性はゼロではありませんが、風通しをよくしてやれば、ほぼ防ぐことができます。

こうしてつくられた木の浴室、密閉度は低いですが、気持ちの良いものです。





栃の大板

材料は原木市で丸太の状態で買うことが多いのですが、その場合は自ずから地元の山で採れた木ということになります。ここ地元岩国の原木市に出てくる材種は杉、檜、松が9割以上、片隅に栗,欅、朴、楢、桜といった木が並んでいます。現場で使うすべての材をここで仕入れるのはなかなか難しく、地元の材木屋さんにもお世話になります。

先日、トラックの荷台いっぱいの大きさの板を積んで帰ってきました。何かと尋ねると、

「栃の板や」

幅1.5メートル、長さ2.2メートル、厚さ10センチ。

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「何に使うの?」
「分からん」

毎回こういった会話がなされます。

「一期一会だからな」

こういって、どんどんと在庫される材木が多くなってゆきます。

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半ば無節操な買い方に少し疑問を感じながらも、
いい仕事につながれば、と自分に言い聞かせる毎日です。

杉の床板

昔、床板といえば、松もしくは檜であったでしょう。
現在でも、和風建築の床板といえば、松か檜。昔と変わりません。
家の洋風化がすすみ、新建材が一般的となった今日では、フローリングということになるでしょうか。
フローリングというのは、合板に木目をつけて、傷がつきにくいように表面を樹脂でコーティングしたものといっていいと思います。そのほとんどは、本物の木ではありません。
フローリングは工業製品のため、狂いはほとんどなく、収縮もしません。傷はつきにくいですが、表面は木のように見せかけた、樹脂です。

うちでは好んで杉の床板をよく使います。柔らかく傷つきやすい材料なので、床板に使われることは近年まで一般的ではなかったようです。

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しかし、柔らかいが故に、足触りの良さは一番だと思います。
夏は、湿気をすってくれてベトベトしない。
冬は、素足でもひやっとしない。

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欧米とちがって、靴の裏で砂や石を持って上がるわけではありません。
多少の傷はもちろんつきますが、そのマイナスを差し引いても、
杉板の上を素足で歩くことの気持ちよさは捨てがたいのです。



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