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木摺(きずり)ならぬ竹摺(たけずり)

土壁の下地となる竹小舞、そして内壁の塗り壁の下地となる木摺。店舗工事の土壁下地として、初めて竹摺(?)を試してみることにした。直線ばかりの部屋に竹の微妙な揺らぎにほっとさせられる。

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土の行方

バラした倉庫の壁土、土嚢袋およそ150袋。ビルの一角に運び込み、足場板とブルーシートでプールをつくる。そこにぶちこんで水を入れる。自然住宅を謳う塗り壁の家が増えている様子だが、石膏ボード下地の薄塗り壁で茶を濁していることが多数。大事なのは下地であり厚み。古来の蔵を見ればわかるように、空気の質感はその量に比例するのではないか。和食店、質感を重視したいので、鉄筋コンクリート造ながら、土を塗ることにした。素足でのプール内歩行が店主さんの新しい日課。 こうしてたまたまタイミングが合って、時代を超えて、材料が、形を変えて引き継がれてゆくことは本当に嬉しい。

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大板2枚

和食の店の相談を受けた。店舗仕事はほとんど経験が無い。見習い時代に居酒屋の突貫工事に1ヶ月弱通った事があるが、大工だけで10人以上が錯綜する典型的な野帳場だった。見習いという身分を隠して一人前の日当をかすめ取ったが、仕事中に道具を盗まれたり、支払ってくれるはずだ毎日の駐車場代は結局もらえずじまいで、良い思い出はない。 しかし、今回相談いただいたのは新規独立開業、本物志向の和食屋ということで少しわくわくしている。カウンター材と大テーブル用に、当方とっておきの杉の大板2枚を見てもらって、気に入って頂けた。この材料をもとにどんな図面があがってくるのか楽しみにしている。 

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