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鉋屑を袋につめる

大工です。

随分たまったカンナクズ。製材した材料を機械で一定の大きさに削ってゆくと鰹節状の鉋屑が発生します。二現場終わるまでほおっておいたため文字どおり山のようになっています。お役所から見ればこれはまぎれもなく産業廃棄物の扱いとなります。土に還る木屑と、土に還らないプラスチックや石膏ボード等が同じ扱いを受けるという、理解し難い事実がそこにあります。となれば、木という素材をとことん使い切りたい、意地でもそう思います。 

ひとつの試みとして、1年ほど前からこれを断熱材として再利用しています。45センチ*50センチ程度の不織布の袋を特注し、その中につめてゆきます。ひと坪当たりやく16袋、天井50坪分で800袋。気の遠くなるような数ですが、時間が空いたときに、かみさんに手伝ってもらったり子供も動員したりして作業しています。まさに家内制手工業といった感じです。

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袋を上から覗くと「だしパック」のようでもあります。

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囲炉裏を据える

大工です。

囲炉裏縁を現場で据えました。畳も照明も入り、ぐっと家らしくなりました。

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何を残して、何を捨てるか。古民家再生工事は特にこの問いの連続です。事前に引いた図面通りにはなかなか行かない。布団の中でふと目が覚めて現場の事を考え始めたらもうおしまい。丑三つ時に布団から出る事になってしまいます。

水道工事等まだいろいろと残っていますが、今回は大工工事のみということで仕事をさせてもらいましたので、ちょっと寂しいですが完成を見る事なく、ここで現場は引き上げです。
おせわになりました。



古材の囲炉裏

大工です。

挽き割ったケヤキの柱。2ヶ月経ち、再度癖をとります。素性が良かったのか、この間にほとんどくるいはありませんでした。

加工した後カンナをかけてからほぞをつくって組みます。
組んだ後は裏から込み栓を打って固めます。

DSCF3858.jpg

オイルを塗って仕上げます。

火の近く、条件の厳しい場所で使われるので木が暴れるのが一番の心配事ですが、癖が取れた古材ならいくらか安心です。

明日現場に運んで設置します。

DSCF3865.jpg

ケヤキの古い柱

大工です。

家を支える柱として役目を終えたケヤキの柱。市内の解体現場から、数年前譲り受けたものです。解体の際切られて、長さは2mちょっとしかないので使い道を思案していましたが、ようやく日の目を見ることになりました。古い民家に新たに囲炉裏をつくることになり、その囲炉裏縁として利用します。

24センチ角の柱を大丸鋸で半分に挽き割ります。

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柱としての40年あまりの間にねじったり曲がったりしているので自動鉋にかけて平面と直角を出し直します。外部で使われていたのでグレーに日焼けしていましたが、削ると地肌が出て、ケヤキの匂いがあたりに広がります。

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ケヤキは癖が強いので、いくら年数が絶ってるとはいえ新たに挽き割るとまた癖が出てねじれる恐れがあります。
このまま2ヶ月ほど放っておき、癖を出し切った上で再度平面を出し直角を出します。

漆喰に砂を混ぜて

大工です。

盆を挟んで、美和の現場は左官工事を終えました。

漆喰はどちらかというと青みがかった白という私の印象。日常の住まいとしてはもう少しザクッと仕上げたいとの思いから、漆喰に砂と土を混ぜてもらい試行錯誤。仕上がりはざらっとした感じでクリーム色になりました。まだまだ改善の余地はありますが、とりあえずは及第点でしょうか。建材メーカーが出している既製品の左官材料も各種いろいろありますが、素性が分からず値段も高い。原料を自ら調合していろいろ試すのは面白いものです。

与えられた材料を取り付けるだけの仕事はあまりにもにも寂しい。材料を自前で調達できることの喜びを再確認しました。

「ひとはパンのみに生きるにあらず。」

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