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石釜2号
積み木
焼き印
夏休みが近づく。小学校のプール開放では、事前に申し込んでおいた者に「○年○組 名前○○○○ 電話番号○○-○○○○」と印刷されたカードが配られる。夏休み当日、それを持ってプールに行くのだが、濡れても平気なようにラミネートしてある。毎年のこのカードづくりがなかなかの手間らしい。「昔はかまぼこ板だった」という話を聞き、ならば「木でつくろう」と引き受けた。縦3センチ横15センチ厚さ1センチの杉の木を希望者に配り、自分でマジックで名前を書いてもらう。ノッペラボウではつまらないので焼き印を押そうと考えた。2センチ角の真鍮製のサイコロにマジックで裏返しに字を書き、ハンドルータで掘ってゆく。若い頃に篆刻に凝った事があり、簡単に考えていたのだけれど、金属を掘るのは初めての事。難航して4度やり直し。無事でき上がったら、実際の焼き印の作業はうちの坊主に。庭で焚き火をしてそのおき火の中で焼いて、一枚ずつ押してゆく。立ち上る煙の具合で焼き加減を推し量る。焦げたり、薄かったり、都合100枚。文字は「通」。少しでも子供たちに木に触ってもらいたい。果たして、喜んでもらえるかどうか。

