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ジャッキアップ

同じ集落内、うちの2軒上の爺さんから「古いサッシをもらってきたけえ、つけてもらえんじゃろうか。」と話があった。掃き出しの幅8尺高さ5尺9寸2枚建のアルミサッシ。形状から判断すると、20年以上前のサッシだろう。「いいですよ。この日曜日にでもやりますよ。」それにしても、この大きなサッシを、どうやって持って帰ったのだろう。とても庭にある軽トラで持って帰れるサイズじゃない。

障子、雨戸を外すと、敷居、足固めが腐っていたので解体、撤去。床のレベルを確認すると、4隅の柱のうち北西角の1本の柱だけが約9センチ下がっている。床が傾いたままサッシを取り付けるわけにはゆかず、一部床を壊し柱をジャッキアップすることにしました。

頭上で柱に刺さっている差鴨居にジャッキを当てて揚げるのが被害が少ないけれど、その場合、柱との仕口が健全な状態であることが大前提。今回は差鴨居も既にシロアリにやられていて落下寸前の状態なので不可。
柱に角材を抱かせてボルトで固定。そこに直接ジャッキをかけて揚げる。力の方向が真上ではなく少し東に向くのが気になるが、東方向には鴨居敷居などが入っているので柱が傾くこうとはないと判断。少しずつ揚げて行く。ミシミシと音を立てる。ヘルメットをかぶる。鴨居上の小壁の土壁に亀裂が入る。差鴨居と廻縁との間にパッキンの木をかう。平屋なので1つのジャッキで何とか揚がりそう。1か所だけを9センチも揚げることにためらいはあったけれど、無事に揚がった。この後、柱の穴の空いた部分を利用して柱を継いで終了。結局床工事も引き受けることになりました。

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ジャッキアップ

O君が独立します。萩の山奥に古家を見つけて、そこに住みます。例のごとく床が水平でないので、ジャッキアップに行きました。1mの角材を200本程度、建築ジャッキを10台、油圧ジャッキを3台。一泊2日で7本の柱を持ち上げて、新たに6本の柱を建てました。夜は湯田温泉の銭湯に、そして帰って古家の中で酒盛り、室内キャンプ。案ずるより産むが易し。作業は順調に進み、二日目の昼には予定終了。K君も昨年夏に柳井の古家に移っているので、二人とも古家住まいになります。過疎地の古家にはほとんど市場価値はないので格安。大工ならば、住みながら自分で直せばいい。 若い二人の古家が、彼らの感性で、どう変わってゆくのか楽しみ。
 全国の水道普及率は97.9%、山口県は93.6%、自分も含めて大工仲間の水道普及率は0%。


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トイレと風呂

戦前に建てられたような古屋では、便所も風呂も離れになっていることが多い。屋根のある渡り廊下でつながっていれば良い方で、今度の現場は屋外を歩いて行かなくてはならない。年をとると特に冬場は体にこたえる。80代のご夫婦の家の改造です。母屋内にトイレと洗面所を新たに作り、離れの風呂も新しくしました。既存の柱や梁をかわしながら空間を確保。手すりも。

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職場体験

地元の中学校の生徒さんが2名、2日間やってきた。職場体験学習として受け入れ始めて4年目、当然のことながら、毎年現場は違う。昨年は新築現場の小舞かき、今年はさしかけ屋根、波板はり。90㎜角の垂木の上に30㎜の桟木を90㎜の釘で打ってもらう。近頃はプロのい大工でも90の釘を手で打つことは珍しい。とりあえず何も言わずにやらせてみて、それからアドバイス。玄翁の持ち方、力の入れ方、角度、リズム。やってみせると本当に吸収が早く面白いようにうまくなる。作業の音を聞けば、上手か下手か大体わかるけれど、十分合格点。この後波板を二人だけで貼ってもらった。一人当たり何百本釘を打っただろう。後世畏るべし。

作業前に二人に尋ねた。
「一番大事なことは何?」  「自分の命」
「そう、怪我をしないこと。でも、怪我をゼロにすることはなかなか難しい。
小さな怪我、自分の指を叩いたり、ノコギリで指を切ったりは、僕らでもある。
でも、大きな怪我だけは絶対にしないこと。」
「屋根に上る?どうする?」  「はい」

受け入れる側としては、やはり怪我が一番怖い。
しかし、一線を越えて初めて見える景色もある。
こちらの心配をよそに、どんどん波板は貼られていった。

「屋根の上の釘打ち、面白かった」

怪我もなく2日間が無事終了。
学校以外の世界に触れることは良いことです。
逃げ場ができる。

翌日は親指の付け根と前腕が痛いかも。

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薪ストーブ設置

木の家や土壁の家と高気密高断熱の家は両立しない。寒いより寒くない方が良い、暑いより暑くない方が良いのは当然で、それを志向するのだけれど、家づくりにおいてまず第一に素材、木や土にこだわる限り、自ずと限界が訪れる。それを受け入れられない人はハウスメーカーに頼むようになる。石油化学製品を極力排する限り、どんなに頑張っても中気密中断熱程度が限界だ。しかし、プラスチック(石油由来製品)で密閉された空間に住むということを、私はどうしても選択できない。
古家は改修を施しても、それなりに寒い。土壁と相性が良いのはやはり薪ストーブ。輻射熱で、空気ではなく壁自体を温めてくれる。今回設置したのは国産の鋼板製の薪ストーブ。通常、薪は広葉樹を使うべきで、針葉樹はタールがたまりやすく、高温にもなりやすいので敬遠される。しかし、薪をどうやって確保するかは大問題で、ワンシーズンで使用する量の薪を全て広葉樹で用意できる人はかなり少ないだろう。今回の家主さんは、自分の山にはびこる竹を燃料にしたいということで、この機種を選ばれた。竹は体積あたりの重量が小さく、燃料としては難しい部分もあるだろうけれど、ファッションではないその導入意図に賛同したい。今まで設置工事は薪ストーブ屋に任せていたけれど、今回の薪ストーブ屋は施工は「煙突工事は大工さんに」。勉強して、部材を買い集めて、初めての施工。火入れは11月頃か。

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