建具の枚数が多いので、今回家具の建具は大工が担当です。扉が29枚、引出しが16段。普段の寸法は尺寸ですが、家具仕事は厳密にミリを使い、その分、気も使います。 これが済めば、あとは濡れ縁を作れば、大工工事は終了です。
52坪の平屋の住宅、完成見学会のご案内です。丸太から製材、墨付け、手刻み、棟上げしたのが昨年11月。新建材を使わない、土壁の家です。 駐車場の都合上、予約制としています。見学ご希望の方がおられましたら、電話もしくはメールで申込んでください。お待ちしています。
昨日は玄関土間のジャミコン洗い出し。大量の水を使うので養生に気を使います。配合は21−18−15、2.75m3。夕方16時に無事終了。若い衆二人は明日からはまた家具の扉作りに戻ります。あともう一息。

あまり大げさな塀は作りたくないけれど、前面が通行量の多い道路となると、防犯や外部からの視線のことも考えないわけにはいかない。既製品のアルミフェンスが手っ取り早いけれど、木の家には不釣り合い。設計士さんに図面を書いてもらった。アルミの40㎜角柱を埋め込むように基礎を打ち、それに木を取り付けてゆく。 残暑厳しく、久しぶりの炎天下仕事に頭はクラクラ、麦わら帽子を買いに、急遽ホームセンターに走る。
新築工事も終盤を迎えて仕上げの作業。大工は家具工事のため作業場に籠もっています。現場は左官屋さんが漆喰仕上げの真っ最中。壁が白くなると部屋の雰囲気がガラッと変わります。障子や襖もそれぞれの作業場で加工の最中。和室が少なくなり、襖も減りました。借家で育った私には襖縁といえば、黒い塗り物というイメージ。今回、縁は杉。お世話になってる襖屋さんでは手に入らないというので、自分で作ることに。参考にするため襖縁の端材をもらいそれを真似て加工します。襖縁は縦右、縦左、上、下それぞれ全部寸法、加工が違います。 ぞもそも襖をどうやって作るかがわからないと、襖縁もどう作れば良いのかはわからない。溝の深さ、穴の間隔、寸法の違い、すべて意味があるわけで、今回襖屋さんといろいろやりとりができたのは良い経験でした。ないなら自分でつくる。手間はかかりますが、自分の引き出しが増えるのは楽しいことです。
