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終の作業場(15) 平行弦トラス
開口部となる7.2mの平行弦トラス。全て4寸(12cm)角のヒノキ材で1年前に加工を終えていたが、構造設計の山辺さんから下梁のせいを24センチにサイズアップの指示が出た。接ぎ手の位置も中央部から端部にするようにと指示。下梁には中央部で2tの引っ張り力がかかる計算、4寸角では心もとない。端部は中央部より引っ張り力は弱くなるので接ぎ手の位置変更も当然の指示と思われる。金輪継ぎの引っ張り強度が3t程度なので、計算上は大丈夫だが、ボルトで補強が望ましい。ボルトは太さ20㎜、座金も9*60*100の大きなもの。加工の手間を考えると、7.2m一本で接ぎ手なしが理想だと思えってきた。たまたま原木市で8mの松丸太の直材を見つけ、購入。皮をむいて上面だけ平らに加工して、下梁とした。この平行弦トラスの上にキングポストトラスが1間間隔で3組載ることになる。横ものが端から端まで1本の材で通っているのは安心感がある。当初の4寸角のみの接ぎ手だらけの平行弦トラスだったら、ペランペランの薄っぺらい頼りないものだったことを実感する。お客さんからの仕事では失敗は許されないので、こんな冒険はできない。ここぞとばかりに試行錯誤を繰り返し、失敗から学ぶ。
荷重によるたわみを考慮して2㎝ほどむくらせておいたがどうか。足りないか?吉と出るか凶と出るか。



荷重によるたわみを考慮して2㎝ほどむくらせておいたがどうか。足りないか?吉と出るか凶と出るか。




2件のコメント
[C1188] 理屈は分からないが
- 2022-02-06
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完成の暁には見学させてください。